おはようございます。ヨロンです。
横浜の今日の最低気温は12℃と、そろそろ薄い掛ふとんでは寒さで目が覚めるようになってきました。いったい秋はどこに行ってしまったのか、と思えるような陽気です。
昨日、T-1君と少しやり取りしました。次回11月14日の血気酒会に来られないということだったのですが、その中で彼が「この間の血気酒会で、徳井と進次郎を結びつけて話ししたかったですね」と言うので、なるほどな、と。
チュートリアル徳井の杜撰さは異常とも言えるものなのですが、売れっ子芸能人だから叩くという側面もあるのではないか。マスコミも、いろいろな芸人からどうでも良いコメントを拾ってきて薪に火をくべるような報道を行っています。
進次郎氏の資産がゼロでも良いのは、資金管理団体としての政治団体が機能しているからです。生活に必要な現金だけ持っていれば、政治家を続けている限り特に困ることはない。家族に資産を持たせて自分は身軽にしておけば、国民から妬まれることもない。むしろ庶民をアピールできる。
菅原一秀経産相も河井克行法相も金絡みで辞任しました。これらは、実は根っこの部分で繋がっています。公選法は金には厳しいのですが、ザルなのでいろいろな抜け道ががあります。今回問題となったウグイス嬢への謝礼もそう。もちろん、きっちり法定金額以内でやりくりしている人や、完全なボランティアで選挙を行っている人もいます。むしろ、そちらがほとんどでしょう。
そういえば、以前『公職選挙法の廃止 ―さあ始めよう市民の選挙運動』という本にコラムを書いたことがありました。公選法は無くすことを前提に作り直したほうが良い。
https://yoronsha.thebase.in/items/79903
大会社が法人税を払わないのも、法律の抜け道を上手く使っているからです。以前某大手広告代理店の仕事を行ったとき、報酬の支払いが請求書を出してから半年程かかりました。しかも、別の会社から支払われました。なぜかと思って考えてみたのですが、おそらく支払いを延ばすことでその間運用しているのでしょう。総額で何千億円ともなれば、半年運用するだけで会社ひとつ分ぐらいは儲けられるのです。
徳井氏が下手だったと言っているのではありません。彼の場合は悪質。法律を逸脱しない節税方法はあるのに、それを放棄するほどの意識だったのでしょう。
「政治とカネ」とは昔からずっと言われていて、政治家が汚く見えるのは金絡みの問題が無くならないからです。今回のふたりの閣僚の辞任は、たまたま彼らが大臣であり、週刊文春が狙っていたことによるもので、他にもいると思ったほうが自然です。曖昧な法律のもとで運用されている限り、それを逸脱してしまうケースは後を絶たず、その法律を変える政治家自身がステークホルダーとなっているために、いつまで経っても解決しないのです。公選法はその最たる例と言えます。
トーラさんの小説を読んでいると、節税や税金の不払いに血眼になっている芸能人や政治家や企業などとは別の世界の話に思えます。自分で会社や団体を運営している方と、それに雇われる側、もしくはフリーランスの違いなのかもしれません。個人事業みたいな会社でしっかりした経理担当者を付けていると、税金についてあまり意識することはありませんが、金絡みの事件を見るたびに、取るべきところからしっかり取れれば、消費税だって上げなくて済むくらいになるのではないか、とも思います。
本当は、マイナンバーだってその役に立つはずだったわけですよね。これは、どちらかというと企業からと言うよりも国民からキッチリ取る手段なのですが。
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一九八二年、僕はエロ本の出版社に入った。 第二九回「すべては終わりさ、ベイビー・ブルー」
東良美季(作家)
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