<一九八二年、僕はエロ本の出版社に入った。~連載を終えて~「長いあとがき・その6」:東良美季>
おはようございます。ヨロンです。
熊本から鹿児島にかけて大雨による災害が出ているようです。球磨川の氾濫や土砂災害が心配です。
横浜は明け方にかなり強めの雨が降っていましたが、今は落ちつきました。千葉では、まだ避難勧告が出ているところもあります。
コロナ禍だけでも何か心に重しを乗せたような毎日なのに、夏から秋にかけての台風シーズンを思い憂鬱になる方も多いことでしょう。
先日、産科で「最近、電話でキレる妊婦が増えてきたようだ」という情報をいただきました。看護師や事務員に向かって、些細なことで激昂する妊婦が増えてきているらしいのです。
それでなくとも、妊婦は大きなストレスを感じているところに、コロナで不安もあるでしょうし、病院側も感染予防をしなければならないために、大きな負担がかかっています。妊婦には医師が直接電話で対応すると落ち着く人が多いようです。やはり不安が尋常ではなく高まっている状況があるのでしょう。
それとは直接は関係ないかもしれませんが、毎日電車で通勤していると、最近不思議な光景をよく見かけます。
泥酔して、フラフラ歩く人をよく見るようになりました。一昨日なんか、駅のホームで吐いているスーツ姿の男性や、別の駅の構内で酔って座り込んでいる男性を見かけました。
これだけならそう珍しくも無いことなのですが、昨日は半蔵門線の車両内で大声で叫んでいる中年の女性がいました。「それは共産党のやりかたなんですよ」「私はスマホもパソコンもやらないんですよ」などと意味不明のことを叫んでいます。私が座っているところからは見えなかったので、広告を見るフリをして立ち上がって見てみたのですが、向かいに座っている乗客に向かって叫び続けているようなのです。私は乗り換えですぐに降りてしまったのですが、その後どうしたのか気になりました。
また、鶴見駅の閉店したNewDaysのドアに向かって、おしっこをしようとしている老人がいて、駅員ふたりが「そこはトイレじゃないんですよ」とトイレに連れて行こうとしていました。
別の日の浜松町駅のホームでは、スマホで「そうじゃないのよ、何言ってんの!」と大声で怒鳴っている、30代くらいのOL風の女性がいました。
ひとりひとりは、この20年くらいでたまに見かけたことがあるレベルなのですが、ここ数日で立て続けに「変な人」を見かけるのです。今まで無かったような日常が3ヶ月も続くことによって、社会全体の「空気」が歪んできているような感じがするのです。不安が増大し、みんながピリピリするようになる中で、もともと精神的に影響を受けやすい人が通常と違う行動に出てしまう。
泥酔する人は、久々の飲み会でハメを外してしまっただけかもしれませんが、何か社会の「歪み」を感じるのです。みなさんはいかがでしょうか。私だけかな。
T-1君の手記には多くの感想をいただきました。みなさんに親のような目で見ていただいているのがわかり、こちらまでほっこりした気分にさせいてただきました。T-1君には全部転送しておきます。
単純な疑問として、勝谷さんは何を言ってどんな生活を送ったのか考えてしまいます。にじゅうまるや白木屋が店を閉じていた期間には、あちこちの懇意にしていた店に電話して、タクシーを走らせたでしょうね。しっかりタクシーの運ちゃんに絡むことも忘れなかったでしょう。
今日のトーラさんの連載後記にはミュージックPVの話が出てきます。映像は今一番私にとって旬な話題なので、トーラさんがどのようにしてPVを作っていったのか、非常に興味があります。
当然、同時と今とでは機材も手法も異なるのですが、カット割りや手順などのノウハウは共通項も多く、とても参考になります。その話だけで短期連載してほしいくらい。かなりマニアックになりますが。
あ、もともと『××な日々。』はマニアックな話が多かったですね(笑)。
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一九八二年、僕はエロ本の出版社に入った。~連載を終えて~「長いあとがき・その6」
東良美季(作家)
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