2020年6月13日号。<一九八二年、僕はエロ本の出版社に入った。~連載を終えて~「長いあとがき・その3」東良美季>

<一九八二年、僕はエロ本の出版社に入った。~連載を終えて~「長いあとがき・その3」東良美季>

 おはようございます。ヨロンです。

 関東も梅雨に入り、ムシムシして寝苦しい夜が続きます。それでもまだ夜風は涼しく、窓を開けて寝ると風邪を引きそうになります。今ぐらいの気候が一番良いのかもしれませんね。

 昨日、またやってしまいました。私の自宅のパソコンでは「やまもとたろう」を変換すると「山本太朗」となってしまいます。読者で競馬予想家の山本太朗さんになるのです。政治家の方は「太郎」。
 慌ててバックナンバーは直しましたが、「朗」と「郎」はパッと見て気が付かずわかりにくいですね。T-1君に「ヨロンさんは、もう老人なんだから」と馬鹿にされそうです。

 早白千秋さんの寄稿についてたくさん感想をいただき、ありがとうございました。一番多かったのは「そうだ!T-1君書け!」というものでした。
 このコロナ騒動が始まってから、「勝谷さんだったら何と言っただろう」と考える日が多くなったような気がします。毎日いただくコメントも、そのようなものが増えました。
 もうひとつ。「勝谷さんのエピソードを知りたい」というものもあります。現在連載していただいている執筆者は、勝谷さんと何らかの関わりを持っていた方々ですが、やはり一番長い時間一緒にいたのはT-1君です。
 勝谷さんのことを書いていると「もう、そろそろ書かなくてもいいんじゃないか」という意見をいただき、書かないと「もっと知りたい」という意見が届きます。この丁度いい塩梅というのがおそらく人それぞれなので、どのような書き方をしても「もっとこうして欲しい」という希望が出てくるのは自然なことで、まったく意見が来なければ、見当違いの方向に進んでいってしまうかもしれません。その意味でも、感想をいただけるのはありがたいものです。

 そう考えると、勝谷さんが書いていた頃にどんな感想が届いていたのか知りたくありませんか? stealth@katsuyamasahiko.jp に届くメールはそのまま勝谷さんのニフティのアドレスに転送していたので、彼は必ず目を通していました。
 暖かいものから罵倒のようなものまでいろいろありました。それを読みながら、一体何を考えていたのか。

 昔のことをほじくり返すような悪趣味なことかもしれませんが、もちろん個人情報は入れずに、明日いくつかご紹介したいと思います


 トーラさんも、勝谷さんに対していろいろと言いたいことはあったと思いますが、何も言わずにじっと見ている感じでした。死後に、小説を書かなかったことに対する思いを吐露してくれましたが、その何倍も何十倍も言いたいことはあったことでしょう。「僕エロ」は、勝谷誠彦が三尋狂人だったころの時代を描くことで、そこで元気で動いていた勝谷誠彦を感じさせていたのかもしれません。

 あ、いかんいかん。なんだかセンチになってしまいました。おそらくジメッとした雨のせいでしょう。

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一九八二年、僕はエロ本の出版社に入った。~連載を終えて~「長いあとがき・その3」

東良美季(作家)

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