2010年4月5日号。<隣の半島でいまこの瞬間にも起きていること。『クロッシング』ぜひ観て下さい>。

 2010年4月5日号。<隣の半島でいまこの瞬間にも起きていること。『クロッシング』ぜひ観て下さい>。  3時起床。  よく不思議がられるのだが、私は映画というものをほとんど観ない。観るとしても、先日書いた『ブルーノ』のように世間が眉をひそめるものを時に突発的にだ(苦笑)。  理由はといえばモノ書きのはしくれとして、人が作り上げた価値観があまりに押しつけがましいと辛いからである。  私は小説もまず読まない。自分が小説世界を構築するいとますらないのに人のを読んでどうするという思いがある。と同時に、やはり読むと痛々しくて堪らないのである。ましてや映画というのは2時間近くも暗い部屋に閉じ込められてある人間の価値観の世界を押し付けられるのである。あれをガマンできるという人を私は尊敬してしまう。  そんな私のもとに「試写会を観に行かないか」と一本の電話がかかってきた。わが師匠のひとり、加藤博さんから

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