2020年2月18日号。<逃亡の旅 第32回 ~越前に逃げる その3~:花房観音 / 本当に恐れることは3ヶ月先に来る~煽るわけではないけれど>

 おはようございます。ヨロンです。

 明後日は『新・血気酒会』です。久々に依田さんが来てくれるので、酒のコーナーを設けます。さらに、ローランドの営業担当者が見学に来たいと言っていたので、来たらちょっと出すかもしれません。

昨日、東京マラソンについて書いたら、早速方針が発表されました。
<参加料は返金されず 東京マラソン、一般参加者の出走取りやめ発表>
https://www.sankei.com/tokyo2020/news/200217/tko2002170005-n1.html
<新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、3月1日開催の東京マラソンについて、主催する東京マラソン財団は17日、一般参加者の出走を取りやめることを発表した。大会は、男子の東京五輪代表選考会を兼ねるマラソンエリートの部と、車いすエリートの部で実施する。一般参加者に対しては、来年の大会への出場権を与える。参加料及びチャリティ寄付金は返金されない。また、来年の大会に出場する場合は別途参加料が必要になる。>

 『××な日々。』読者でも、数人が出場することになっていて、「残念だ」というコメントが寄せられています。1万6200円の参加費(チャリティ枠は10万円!)だけでなく、旅費も無駄になってしまうので、悔しいことでしょう。来年の出場権はもらえるようですが、出場する場合はもう一度払わなければなりません。
ひとつ気になるのは、今年出場予定の中国在住者には、来年の出場権を与えて参加料を免除することにしていたこと。来年の大会で日本在住者からは参加料を取って中国在住者は免除するというのは批判が出るかもしれません。

コロナウイルスの影に隠れてしまっていますが、官邸が一番頭を抱えていることはこれでしょう。本当にヤバいのではないか。
<10~12月期GDP、年率6.3%減 5四半期ぶりマイナス>
https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL17HUX_X10C20A2000000/
<内閣府が17日発表した2019年10~12月期の国内総生産(GDP)速報値は、物価変動の影響を除く実質で前期比1.6%減、年率換算では6.3%減だった。5四半期ぶりにマイナス成長に転じた。19年7~9月期は年率換算で0.5%増だった。消費増税前の駆け込み需要の反動減が響いたほか、大型台風や暖冬による消費の伸び悩みも重荷となり、年率でのマイナス幅は14年4~6月期(7.4%減)以来の大きさだった。>

 消費税増税による個人消費の落ち込みはある程度予想できたとはいえ、設備投資も住宅投資も、輸入も輸出も軒並みマイナス。
次回の1~3月の値は、新型肺炎の影響でさらに悪化することが予想されます。現在の状態が続くと、インバウンド、特に中国人旅行者を当てにした業種は全国的に悪化し、国内消費は極端に落ち込むでしょう。「不要不急の外出は控える」ことによって、映画やコンサート、外食産業なども一時的に落ち込むことが予想されます。本来であれば公共交通機関を避けてタクシーでの移動に行きそうですが、タクシーの運転手が感染するくらいなので、こちらも避けられるようになってしまう。
希望が出てくるのはテレワークや通信業で、期せずして需要が高まることになります。これに関しては、また機会があれば取り上げたいテーマ。

 国としては、これからオリンピックに向けてかなり厳しい状況となりますが、こんな状況だからこそ思い切った政策を出せるのではないでしょうか。
もし私が首相だったら、1~3月期と4~6月期のGDPが下落傾向から脱せない場合、オリパラ直後に解散し、消費税を5%に戻すという公約にして(本音はゼロでも良い)、中国に行ってしまった製造業をすべて日本国内に戻すための政策と、少子化・貧困問題にフォーカスした政策を柱として公約を作ります。さらに真の働き方改革として、サテライトオフィスと自動運転を同時に進めて、それを地方創生策とします。
単なる思いつきですが、それくらい思い切ったことをやらなければ日本が沈んでしまう、という危機感はあります。

こんなときだからこそ、観音さんのエッセイは心癒やされます。内容は結構濃いのですが。
ナルシスト……そういえば、勝谷さんと殿下(安田)と私、世論社の取締役の3人を、経理のYさんは「みんな自分大好きですよね」と言っていました。もちろん、容姿ではなく人間的なところが。
私は違いますが、勝谷さんと殿下は確かにそうだったな。

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 逃亡の旅 第32回 ~越前に逃げる その3~

 花房観音(小説家)

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