2019年10月29日号。<花房観音の輝いていない日々 第21回>

 おはようございます。ヨロンです

 美しい女優さんというのは数多くいますが、実際に近くで見て、驚くほど美しいと思ったのは夏目雅子さんでした。
 大学生のころにテレビ番組関係のバイトをしていて、よくテレビ局に行っていました。ある日、TBS局内でスタジオを間違えてしまい、入口の前の長椅子に座って待っていると、撮影が終わった俳優の方々が白衣を来て出てきました。
 私の横に白衣を着た女性が座ったので見てみると、なんと夏目雅子さんだったのです。どこかにライトでも仕込んであるのではないかと思えるくらい、まわりが光っているように見えました。「後光がさす」とか「透き通るような白い肌」というのはこういうことを言うのか、とロクに女性と付き合ったこともない青年は感激したのでした。
 千載一遇のチャンスに何か声をかけようか迷いましたが、緊張して震えて、ただの不審者となってしまいました。その後もイベントや仕事関係でいろいろな女優さんを見る機会はありましたが、あのときほど美しさにドキドキしたことはありません。

 テレビや映画を観ても「この人は本当に美しいんだろうな」と思うことはよくありますが、やはり八千草薫さんは別格だったと思います。それも、ただの造形的な美しさだけではなく、「佇まい」とか「気品」という言葉が一番合う女優だったのではないでしょうか。吉永小百合さんとは異なる美しさをを持った、日本の映画界を代表する女優でした。

 さすが、スポーツ新聞の記事は思い入れたっぷりに報じています。
<【悼む】奇麗な女優は大勢いた…しかし、完璧に美しいのは八千草薫だけだった>
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2019/10/29/kiji/20191029s00041000039000c.html
<本当の永遠のマドンナ、それが八千草薫である。昔からずぬけた奇麗な女優は大勢いた。女優は美人がなるものとも思われていた。しかし、人には個性がある。個性とは癖でもあるから、小さな癖でも見る人によってはとても気になるものだ。しかし、八千草薫には美を少しでも損なうような嫌な癖はなかった。整い過ぎるほどに整った顔立ち。気品、静かで穏やかな物言い、決してがさつにならない挙措動作の端正さは見事というほかになかった。>

 昨日は、長居パークマラソンの疲れが残る中、かなりアクティブに大阪内をまわりました。天王寺を起点すると、四天王寺、通天閣、新世界というところが目に留まりますが、それらは大会前日に行ったので、近くのベタな場所ということで道頓堀に行ってみました。
 いたるところ外国人ばかり。道頓堀川の橋の上でもほとんど外国人が記念写真を撮っています。英語や中国語に加えてフランス語やロシア語のような言葉もあり、日本の観光地のほとんどは乗っ取られているのではないかと思えるくらい。

 観音さんのコラムに不景気でガイドツアーが減っているという話が出てきますが、信じられないほどの混雑ぶりです。でも、考えてみると、ガイドツアーは基本的には日本人相手なので、不景気になるのも理解できます。中国人の団体客が非常に多いので、中国語のガイドツアーは増えているのでしょう。白人の10人前後のツアーも多そうなので、英語でのガイドも需要がありそうです。
 検索してみると、はとバスでは英語と中国語のツアーがあり、中には「訪日外国人と一緒に観光!日帰りバスツアー」という企画を出している会社もありました。
 将来的には、GPSと連動した個人向けのツアーアプリも出るでしょう。美術館などではARを使った案内サービスも出てきています。日本語のバスガイドは、それ自体が観光資源として残っていくのかもしれません。

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 花房観音の輝いていない日々 第21回

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