2014年7月16日号。<次から選挙には「国際監視団」を派遣してもらいますか>。

2014年7月16日号。<次から選挙には「国際監視団」を派遣してもらいますか>。  4時半起床。  十数年前の私の人生設計はこうだった。  日本中、世界中を旅をしながら、こよなく愛する酒と食と女(素人じゃないよ・笑)について書いて行こう。家にいる時は原稿を書いているだけだから、東京に住む必要はまったくない。だったら大好きな軽井沢に住もうじゃないか。そこで小説もほそぼぞと綴っていければこれに勝る幸福はない…。  だからあの斜面の家を建てた。全国の酒蔵を回り、あらゆる国の素晴らしい宿にも泊まった。南極大陸に上陸し、北極圏を歩き、サハラ沙漠の奥まで入り、チベットを縦断した。エベレストは3方向から見上げた。思えば幸福な日々であった。  ところが。日本に帰ってくるたびに違和感が募って行ったのだ。「政治はどうしようもないし、経済も昔ほどじゃないけれども、国家そのものは優秀な官僚によって完璧に運営されて

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