2008年1月17日号。<今年初めての雪を丹波篠山で見ています>。

 4時半起床。兵庫県篠山市。  阪神淡路大震災の銘記すべき日を、かの地に近い場所で迎えることができた。改めて、あの日にかかわったすべての人々に、私が抱いている想いの連帯を伝えたい。  それはとてもひとことでは言えないことだ。犠牲になった方々、さまざまな損害を被った方々、そして私たちを助けてくれた方々。モノ書きとしては失格だが、ひとことでは言えない。だから、漠然とした言葉ではあっても、かく書くのである。  宿は高台に建っていて、眼下に街が広がっている。  夜はまだ明けておらず、いくつかの家々の光が点在するばかりだ。  しかし、どうも夜の底が明るい。窓のすぐ下に光源があって、樹々を照らしだしているのだが、どう見てもそれらの樹々が白くなにかに覆われている。  霧氷かと、最初は思った。しかし、そのわりには樹々の枝が重そうである。  もっと下の道路を見るならば、やはり白いものが道にあって、轍が出来て

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