2020年4月14日号。<逃亡の旅 第36回 ~吉野に逃げる~:花房観音>
<逃亡の旅 第36回 ~吉野に逃げる~:花房観音>
おはようございます。ヨロンです。
昨日も一日家にいましたが、やはりストレスは溜まりますね。なぜかと考えてみると、明らかに会社の方が仕事は捗るのに、無理やり自宅でやっている感じが強いのだと思います。それでも、最前線で戦っている方々や、業務的にどうしても出勤しなければならない方を思うと、今自分にできることは、少しでも感染のリスクを減らすことかと。
そう言いながら、今日はどうしても対面でやらなければならない打ち合わせと、夕方から静岡に行く用事があります。一番気をつけるのは移動ですが、目の前にウイルスがあると思って行ってきます。
国会職員と議員の家族からも感染者が見つかったということで、永田町も一気に緊張感が高まっています。議員会館内のジムを営業している場合ではない。今のところ名前は明かしていませんが、メディアはわかっていますし、秘書の間で一気に噂が広まるので、公表されるのも時間の問題でしょう。
最新の内閣支持率が各社出たので記録しておきます。NHK以外は不支持が支持を上回っていますが、支持の理由の半分くらいは「他(の内閣)よりも良さそう」ということ。自民党内にも野党にも期待が持てていない現状が明確に出ています。
(支持率と不支持率の順でカッコ内は前回)
産経・FNN 39(41.3) 44.3(41.1)
共同通信 40.4(45.5) 43.0(38.8)
NHK 39(43) 38(42)
読売新聞 42(48) 47(40)
昨日、「流行が拡大しているのか収束しているのか」がわかるグラフを紹介しましたが、こちらに日本語で説明されているものがありました。
<新型コロナウイルスの感染は拡大しているのか、それとも収束しているのかが理解できるムービー>
https://gigazine.net/news/20200331-how-to-tell-beating-covid-19/
このグラフを見ると、日本は他国と同じように感染者が増加しているフェーズであることがわかります。言われなくとも毎日のニュースを見ていればわかりますが、問題は「ピークはどこなのか」ということで、ピークを過ぎたタイミングがこのグラフを見るとわかることになります。
もう一点。家賃補償のことでいくつか意見をいただきました。昨日はテナント側の立場でしたが、貸す側の事情ももちろんあります。猶予した家賃は誰が負担することになるのか。仕事を畳んで出ていかれると、次を早く見つけなければそれだけ収入が減ることになります。そのまま夜逃げなどされてしまうと、原状復帰だけでも相当な負担になる。
東京麺通団のパロマスからもメールをもらいました。麺通団は月の家賃が120万円にもなります。しかし、保証金(敷金)を10ヶ月入れていたため、そのうちの1ヶ月分を今月分に当ててもらえないか直接交渉したところ、了承してもらえたそうです。
麺通団は10ヶ月分の敷金を入れていたので、このような交渉がうまくいったのかもしれません。半蔵門界隈でも物件の案内はよくありますが、敷金半年分というところが多いようです。
最近は3ヶ月分というのもあると聞きました。退去時に1ヶ月分は原状回復代としてかかるので、やはり貸す側としては半年分以上は無いと、すんなり交渉に応じるのは難しいかもしれません。
家賃と人件費は経営者からすると一番大きな負担であり、タイムリーなことにこんなニュースが出てきました。
<事業者側の賃料を支援 貸す側の固定資産税を免除>
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20200413-00000025-ann-pol
<菅官房長官は緊急事態宣言によって売り上げが減少した飲食店への支援策として、テナントの「賃料」への負担軽減策について改めて強調しました。>
勝谷さんなら「この日記を読んでくれているわけでは無いと思うが」と前置きしそうですが(笑)。
それでも条件が結構厳しく、「テナントを貸す側が賃料の割引や支払いを猶予したことで、前の年と比べて売り上げが半減した場合」というのは難しそうです。救済策が出てくるのは良いことですが、どれだけ実行されたか(役に立ったか)という検証は必ず必要です。東北の震災復興にかけられた予算が、余っていたり、とんでもない使われ方をしていたという前例もあるので。
今日は観音さんの真骨頂の歴史もの。奈良の空気が漂ってくるようです。
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逃亡の旅 第36回 ~吉野に逃げる~
花房観音(小説家)