おはようございます。ヨロンです。
一昨日の一周忌イベントでの写真をアップしました。一般に公開できる「表編」と見ないほうが良さそうな(笑)「裏編」を作りました。幅1920ピクセルの写真ですが、幅5000ピクセル強(およそ2400万画素)のオリジナルサイズの写真を希望される方は、別途ご連絡ください。
勝谷誠彦一周忌 東京表編
https://katsuyamasahiko.jp/deathday2019tokyo/
勝谷誠彦一周忌 東京裏編
https://katsuyamasahiko.jp/deathday2019tokyo-2/
イベントでは、旭酒造の桜井会長から獺祭を差し入れていただき、さらに鯉川酒造の佐藤社長からは、スタッフ打ち上げ用に一升瓶で差し入れを送っていただきました。ありがとうございます。
あまりに身内過ぎて、名前を出し忘れてしまいましたが、麺通団のパロマス、そしておなじみ総務官僚の木村敬さんにもお世話になりました。ここでお礼を申し上げます。
総務省…というわけではありませんが、内閣府主催の「さくらを見る会」で、昨日は「シンクライアント方式」というキーワードが話題となりました。これこそ「私に聞きに来なさい」レベルの話で、2006年に中国からのハッキングで、サーバー内のハードディスクが破壊されてローランドの元同僚に復元してもらったり、内閣府のサイト制作に一度関わったこともあるので、内情は見えます。
まず、「シンクライアント方式」とは何でしょうか。
シンクライアント方式
<サーバベース方式 アプリケーションの実行など全ての処理をサーバ上で行い、端末側は遠隔操作端末としての役割のみを担う方式。 サーバから端末には画面情報が転送され、端末からサーバへはキーボードやマウスの入力情報が転送される。 シンクライアントの実装方式としては最も普及した方式である。>(ウィキペディア)
要は、データは内閣府の省内のパソコン内ではなく契約業者のサーバー内に置いて、もう消してしまったので無いよ、という話です。関西風に言うと
「データ出せゆうたかて、ちゃんとした手順にのっとって、専門業者のサーバーに置いて適切に削除したんやから、もう無いんや。知らんけど」ということですね。下手な関西弁ですみません。
実は、この「知らんけど」というところがポイントになります。
本来であれば、安倍事務所や内閣府のパソコンで名簿を管理して、担当がそれを削除したと言い張れば済む話。それをわざわざ外部業者を出してくるのは、ハードディスクからの復元ができない言い訳に使えるからです。難しいところで適切に管理していることにすれば、追求できないと考えたのでしょう。
実際、内閣府だけでなく政府関連のサイトは、厳しい管理基準のもとに運用されています。サイトを立ち上げるサーバーはどこでも良いというわけにはいきません。政府で用意したサーバー上に立ち上げるため、サイト内から外部に行くリンクにも制約があります。
完全なセキュリティを求められるため、通常のサイトとは異なり、厳格な基準があるのです。また、震災でサーバーセンターが被害を受けてもデータが消えないように、複数箇所でのバックアップが行われます。これは「ネットワークバックアップ」または「SAN(Storage Area Network)」と言います。サーバー1台だとしても、複数のハードディスクやテープにバックアップが取られます。
つまり、「期限が過ぎたから削除した」ということは有りえません。明確な削除基準があれば、それにのっとって「何月何日にこのデータを削除した」ということが記録されるはずで、そもそもデジタルデータをそのようにする意味がない。もし、削除したあとに必要になった場合は、取り返しのつかないことになってしまうからです。管理しているのが業者であればなおさら。
安倍さんも菅さんも、自分が嘘をついているのがわかっているので、答弁がすべて「という報告を内閣府から受けている」という言い方になります。「知らんけど」ですね。
今回の名簿が、そのような管理下に置かれていたかどうかはわかりません。個人的には、安倍事務所や内閣府の個人用パソコンで扱われていたのではないかと見ています。それくらい杜撰でいい加減な運営だったからです。
政権を守りたい人は「そんなことをやっていないで、もっと国益に沿ったことを国会で話し合え」と言い続け、実際にそろそろみんな飽きて来ていると思いますが、「さくらを見る会」の問題は、単に「うっかりやってしまいました」のレベルではありません。法律違反から反社会的勢力との関係、そして利益供与まで、現政権、特に安倍事務所が国を私物化している実態が凝縮されたものとなっているのです。それこそ、国益を損ねていたことが明らかになってしまった。
問題発覚からの対応も酷すぎた。あるはずの名簿を頑なに出さないのは、その名簿には誰の枠で誰を読んだかが書かれているからです。反社会的勢力の連中を総理枠で読んだことがわかってしまったら、もうアウト。言い訳が効かない。だから、どんな手を使っても名簿を出すわけにはいかないのです。嘘に嘘を重ねてきてしまっているので、菅官房長官も完全に投げやりになっています。
シンクライアント方式という言葉を出せば煙に巻けると思ったのでしょう。官邸側から内閣府に「なんとか言い訳を考えろ」と指示が出て、官僚が必死で考えたのがこれです。木村さんだったらそんな嘘は拒否するでしょうから、飛ばさ…いやいや少し離れたところに一時的に置かれている…と考えてしまうほど、答弁自体が杜撰です。
逃げるつもりが自分で火を付けてしまったわけですが、国会はあと10日ほどで閉会となります。そこまで逃げ切れるのかどうか。ひとことで終わる話をここまで長引かせて国益を損ねているのは官邸と内閣府なのです。安倍さんも、私に任せてくれれば一発で終わらせられたのに。
今日の観音さんのコラムは、勝谷一周忌追悼盤とも言えるものです。わずか1年前の話なのですが、何年も前のことのようにも思えます。
ここまで勝手なことを書いてきて申し訳ありませんが、お茶でも飲んで一息ついてお読みください。それくらい、あのときのことが映像で蘇ってきます。なぜかモノクロなのですが。
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逃亡の旅 第27回 ~尼崎に逃げる~
花房観音(小説家)
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