2012年6月24日号。<電波は国民の公有地だ。そこで露店を出してバッタ商売をしていいのかと感じた、高松の朝>。

 2012年6月24日号。<電波は国民の公有地だ。そこで露店を出してバッタ商売をしていいのかと感じた、高松の朝>。  3時半起床。高松市。  明滅していた沖の灯台のあかりを薄紫のヴェールが覆い隠していく。海からの靄なのか梅雨ならではの湿度なのかはわからない。瀬戸内海を這う生き物のようなそれが、この地の朝を告げるのである。  靄が割れた。この朝の最初の便であろうか。フェリーがぬっと、顔を出す。薄紫のものががこんどは薄れていくと同時に、鯨が横たわるような島が目の前にあることを私は知るのであった。『麺通団P&M』の株主総会と役員会のために高松にいる。博多からはいったん羽田を経由経由して飛んできた。  夜明け前の高松港を見おろしながら、いつものように世界中のニュースをウェブでチェックしているうちに5時になった。NHKのニュースをつける。たいした新しい情報はない。民放は?と、チャンネルを次々

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