2012年5月26日号。<河本純一さんのお母さんの生活保護の件は「法律と道義」という、私たちが失った本質的なものへの問い掛けになりうる>。

 2012年5月26日号。<河本純一さんのお母さんの生活保護の件は「法律と道義」という、私たちが失った本質的なものへの問い掛けになりうる>。  3時半起床。昨日の東京は予想外の雨だった。そのために大地が冷えたせいか、今朝は冷たい空気が窓から流れ込んで来る。ちょっと地元の軽井沢のような。  空気が湿潤だと植物の匂いはより濃厚に運ばれて来るのである。  私が番町界隈に住むことに決めたひとつは緑が多かったことだ。公園などはまったくない。しかし個人の屋敷の中に、亭々たる樹々があまたあった。それがここ10年でほとんど消えてしまった。  あとに建つのはマンション。それも以前はそれなりのものだったが、最近はどうみてもバッタものだ。何しろ半蔵門の地下鉄の出口でチラシを配っているのである。チラシもらってこのあたりのマンションを買おうというヒトがいるからであろう。  とはいえ、まだまだこのあたりの濡れた朝は匂

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