2010年5月11日号。<安倍晋三元首相と酌み交わしながら、拉致被害者の心の深い傷などについて直接聞いた夜>。

 2010年5月11日号。<安倍晋三元首相と酌み交わしながら、拉致被害者の心の深い傷などについて直接聞いた夜>。  4時半起床。  あれは一ヶ月ほど前のこと。トイレに入っていると執筆机に置いてある携帯電話が鳴った。寂しい人生を送っている私の携帯は(笑)1週間に1、2回しかコールされない。すべての連絡はタイミングを選ばないメールで行なわれるからで、鳴るのはマネジャーのT-1君がよほど急ぎの用事でかけてくる時くらいである。  「タイミング悪いなあ」とトイレを出た私は電話をとった。「はい?」という声も不機嫌だったろう。しかし相手の声を聞いた瞬間、滅多に動じない私も椅子から転げ落ちそうになった。「安倍晋三です」。どひぇぇぇ。  確かに何度かお目にかかった時に名刺は渡していた。社交辞令で「そのうちゆっくり」などとも話してもいた。しかし、ご存じのように安倍内閣時代、私は政権批判の急先鋒であって、安倍さ

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