2008年7月3日号。<モンゴル、支那、韓国で続発する暴動の底に流れる人々の「生存」への深刻な危機感>。

 2008年7月3日号。<モンゴル、支那、韓国で続発する暴動の底に流れる人々の「生存」への深刻な危機感>。  4時半起床。  原油が100ドルをうかがい出すずいぶんと前から、私はこの事態は国際的な治安の不安定を招くと予言してきた。  経済学者や政治学者のように、机の上で難しい計算をしてでの発言ではない。過去巡ってきたあまたの国々で、そうした政情不安を目の当たりにしてきたからだ。  石油という悪魔の液体は、いちど人々の生活に入り込んでしまうともう追い出すことは出来ない。日本にいしては体験できない「血の一滴」を私はあちこちで知ってきた。  チベットをラサらカイラス山まで走った時は、ドラム缶を積んだトラックを並走させた。まだ衛星携帯電話もなかった時代、トラックからはぐれることはそのまま死を意味した。サハラ沙漠の遥か奥に行った時もそうだ。この時は、次のオアシスにガソリンスタンドがあるという情報が正

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