2020年8月6日号。<原爆の日に思う / 一芸百芸 ~「創作秘話」というほどのことではありませんが…~:水島二圭>

<原爆の日に思う / 一芸百芸 ~「創作秘話」というほどのことではありませんが…~:水島二圭

 おはようございます。ヨロンです。

 全国的に猛暑日となる今日は、広島の原爆の日です。
<【広島原爆の日】子や孫の未来のため、その根本に立ち返る日>
https://news.yahoo.co.jp/articles/5f3f60da0ac5d781a111292eddff86755f4ea479
<広島は6日、原爆の日を迎えた。米国の原爆投下から75年。多くの市民が無差別に命を奪われ、壊滅した広島の街は、復興を遂げた。ただ、それと同じ歳月にわたって被爆者が望み続けてきた「核兵器のない世界」の実現は見通せない。私たち一人一人が、失われた命と被爆者が歩んだ苦難の道に思いをはせ、切迫する世界情勢と向き合いたい。>

 今年はいつもと異なり、コロナ禍であると同時に、アメリカと中国にきな臭さが漂っている中での式典となります。
 いくらトランプ大統領が核開発を称賛しようと、スネ夫としてトランプ・ジャイアンの財布になろうと、日本は中国ではなくアメリカに付かなくてはなりません。情けないことではありますが。

 それでも現在、日本は中国に媚びているように見えます。“媚びている”というのは言い過ぎか。“気を使っている”というのが正確かもしれません。
 李登輝氏の死去に関しては、台北駐日経済文化代表処に麻生副総理や森元首相らが弔問に訪れるにとどまり、特に強いメッセージを海外に向けて発することはありませんでした。
 また、香港の民主活動家、周庭氏に出された有罪判決に対しても、何らかのメッセージを出してほしい。
 ウイグルでの迫害に対しては、一部の国会議員は抗議の声を挙げ、実際に行動に移している議員もいますが、政府としては「事態の推移を見守る」程度でいるように見えます。

 日本は北朝鮮などの驚異に対抗するため、ミサイル攻撃能力の増強をしようとすると、メディアから「中国・韓国の理解を得る必要は無いのか」と頓珍漢なことを聞かれましたが、ここでも河野大臣と記者とのやり取りで終わってしまい、日本政府としての明確な意思表示ができていない。

 年末の大統領選に向けて、アメリカはより過激に出てくるはずで、中国はコロナに乗じて外交・経済で日本を揺さぶってくるのは目に見えています。双方に良い顔をするのが日本モデルの外交というのは、両方と対等に交渉できる能力があってこそ。言いなりになったり、気を使っているのは「外交」とは言えないのではないでしょうか。

 日本が明確な意思表示をする時期に来ているのかどうか。75年という節目の「原爆の日」を機に、考える必要があると思うのです。

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