<8月とコロナ / エッセイ【雀の恩返し】:漆嶋稔>
おはようございます。ヨロンです。
関東・東海で梅雨が明けました。8月に明けるのは13年ぶりということだそうです。
そして、今日は北陸・東北・北海道は曇りがちで、西日本から関東まではギラギラ太陽の酷暑となるようです。
こうなると、炎天下でマスクをかけていて、熱中症になったり体調を崩す人も出てくることでしょう。私は電車内ではマスクはしますが、すでに街中を歩くときはかけません。そもそも人混みの多いようなところには行かないので。
日本だけでなく、世界的にかつて無い夏を経験することになるので、漠然とした不安が蔓延しているのが今なのかと思います。
連日、「最高記録を更新!」とマスコミはスポーツのように報じて恐怖を煽り、国会は相変わらず休会のまま。新たな対策のための法案や特措法改正が必要かどうか、現在の対策で足りないところや改善なども議論されません。
東京都は休業要請に応じたところに20万円払うという発表をしたものの、家賃120万円の麺通団にとっては鼻くそ程度。大阪は、感染症防止対策をしている店には1日2万円の補償金を払うことにしていますが、この方がまだ現実的かもしれません。
まずは現実を把握することが必要だと思います。現在は、PCR検査で陽性となった人の数を中心に発表されていますが、これは体内にウイルスがあるということで、「患者になった」ということではない。そこで、陽性者を2週間隔離しようとしても、症状の無い人はじっとしていないでしょう。さらに今は“夜の街”よりも家庭内感染が増えてきているので、家に隔離しても家庭内から広がっていきます。
国は、有効な施策を打っていこうという姿勢すら見せなくなっているので、期待できない。アベノマスクは出荷を見直し、「Go To トラベル」は始まったものの、「お盆の時期に移動を控えよう」となっています。これから“加速する”企業倒産や失業への対策も出てこない。
PCR検査の感染者数だけ見ていれば、とうに緊急事態宣言を発令すべきですが、それをしないのは、重症者や死亡者が少ないのと、今宣言を発令すると倒産・閉店で国内経済が壊滅状態となるからでしょう。
病院では、“医療崩壊”の危機と闘いながら、病床確保や医師・看護師のモチベーション維持が難しくなってきています。
地方では陽性者に対するバッシングが過激になってきて、テレビや新聞しか情報源の無い高齢者は、陽性者になる恐怖と、その後に受ける差別・暴力を想像して怖れる毎日を送っている状況。
企業や店舗は、いくら感染症対策をしても、増え続ける陽性者のために客足が鈍り、打ち合わせにマスクをすべきかどうかも判断できない状態で、事業をなんとか継続していかなければならないため、積極的な事業展開ができないでいます。
オンライン授業やテレワークも、明確な方針が出てこないので、横を見ながら手探りで進めている状態。私が講師で行っている武蔵大学では、後期の授業もすべてオンラインになることが決まりましたが、生徒や親からは「設備費・施設費を返すべきだ」という苦情が来ているそうです。
:::::::::::
※この続きをお読みいただくためには、ログインが必要になります。既存ユーザーの方はID(ご登録時のID)とメールアドレスをご入力ください。
既存ユーザーの方でログイン出来ない場合はこちらをご覧ください。
新規のご登録はこちらからどうぞ。