2020年4月2日号。<「全住所にマスク2枚」を全国一斉休校と結びつけると見えてくるもの / 一芸百芸 ~結局は『快感』が人を突き動かしているのではないだろうか~:水島二圭>

<「全住所にマスク2枚」を全国一斉休校と結びつけると見えてくるもの / 一芸百芸 ~結局は『快感』が人を突き動かしているのではないだろうか~:水島二圭>

 おはようございます。ヨロンです。
 倉山満さんの連載開始にあたり、いくつも感想をいただいています。ご本人に転送させていただきますので、感想や希望などをお送りください。

 昨夜静岡に来ました。この一週間で3回目。夜中に配信の手伝いを行って、やっと海鮮丼にありつけました。
 仕事が溜まっていたので、缶ビールだけ買ってホテルに帰り、グイッ、プハーッとやってから深夜までキーボードをカタカタと。今朝はこれから帰京する新幹線の中。富士山が綺麗です。

 昨日は静岡市で感染者が出て、市内の新型コロナ対応の病床が全て埋まってしまったというニュースが流れていました。今後、病床の確保が急がれる中で、医療体制を維持しながら感染拡大をいかに押さえていくかというのが喫緊の課題となっています。


 本日19時から血気酒会を行います。本当は中止にしようと思ったのですが、T-1君がどうしてもやりたいということで、それであればゲストはリモートで参加してもらってやろうかとなりました。

 今日は初めて、Zoomのウェビナー(ウェブセミナー)を機能を使います。
 どんな感じになるのかわからないのですが、おそらく以下のURLから顔も名前も出さずに、YouTubeやFacebookライブと同じように視聴できるはずです。
【ライブ】晩酌動画:『新・血気酒会』vol.27 「勝谷の生い立ち、そしてコロナのこれからも」
https://zoom.us/j/289637219

 時間になったら、上記URLをクリックしてお待ち下さい。
 視聴だけだと上のURLをクリックすれば良いのですが、ウェビナー機能では、ゲストパネリストをオンラインで招待することができます。
今晩は、準レギュラーの依田さんと神戸の岸本さんのパネリスト参加が決定しています。
「顔出して参加したい」という方は、本日16時までに
stealth@katsuyamasahiko.jp
まで「パネリスト参加希望」とお送りください。別途案内メールをお送りします。


 やはり、今日はこれを取り上げておきます。
<1住所当たり2枚の布マスクを配布の方針 安倍首相>
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200401/k10012362911000.html
<安倍総理大臣は政府の対策本部で、全国のすべての世帯を対象に1つの住所当たり2枚ずつ、布マスクを配布する方針を明らかにしました。>
 当然ネットでは大炎上していて、批判が噴出しています。批判を通り越して、エイプリルフールのネタか、と言われる始末。
 安倍さんは一連の対策や方針の説明の中で、このマスクの件を報告したわけですが、あまりにも愚策だということで、支持者までもがそれこそ「椅子から転げ落ちて」しまう状態となりました。

 いつも政府には批判的な私ですが、非常事態宣言を出さないのは総合的で冷静な判断に基づくものだ、と言っています。出すのであれば、もっと早くまずは中国からの渡航者を一定期間すべて止めるべきでした。今となっては経済的な影響を考え、国民の不安を抑えることを大前提としなければならない。
 それでもこのマスク配布には頭をかしげてしまいます。今まで、スピードと「やっている感」で高支持率を維持してきた政権としては、ピントがズレまくっている。誰の発案でどのような経緯で行われたものなのか。配布自体は先月から決まっていたのですが、今の状況下でやるというのはどうなのでしょうか。

 これを全国一斉休校と結びつけると理解できるように思えます。全国一斉休校のときは、萩生田文科相は感染者の出ている自治体だけで良いという判断でした。私もそう思います。しかし、安倍さんは今井秘書官との独断で全国一斉休校を宣言しました。
 この成果はどうあれ、施策としては支持されました。私は「全国の自治体を対象としたのは、全てを対象とすることで支持率を上げるための今井秘書官発案の選挙対策だ」と言っていたのですが、「さすがにそれは無いでしょう。安倍さんは日本のために考えてくれていると思います」という意見ももらいました。
 そのときは「それもあるかな」と思ってみたのですが、今回の「全住所への配布」というのは、政策としては同じなんですね。しかも、マスク代と送料を入れると数百億という予算を使っている。
「今はそこじゃないでしょう」という国民のツッコミが見えるようです。
 問題は、この先政府が軌道修正できるかどうか。おそらく支持率も下がるでしょう。非常事態宣言となると、今回のように笑ってネタにして終わらせるわけにはいかない。確実に経済や国民生活に影響が出るので、どれだけ準備できるのか問われます。まさに政府が正念場を迎えることになってしまいました。


 マスクの話をもうひとつだけ。洗い方にも注目してみます。
「マスクを家で洗う」というと、せいぜい中性洗剤で手洗いするくらいを思い浮かべます。それでも洗濯機に放り込む人もいるでしょう。
 ところが、経済産業省が公開している正しいマスクの洗い方を見ると、全国でどれだけの家庭がこれをできるのか疑問が出てきます。

<安倍首相が「布マスクを全世帯に2枚ずつ配布」と宣言。その洗濯方法を政府が説明>
https://www.buzzfeed.com/jp/kensukeseya/mask-abe

 これを毎日行わなければなりません。乾燥機を使わずに「陰干し」で乾かすのです。
 コロナ対策で絶賛されている台湾。天才IT担当大臣として注目されているオードリー・タン氏が、さっそく日本向けにマスクの消毒方法をビデオで流してくれました。
https://twitter.com/audreyt/status/1245379816825606146
「電鍋ってなんだ?」というツッコミは置いといて、こちらのほうが簡単にできそう。それこそ、彼をリモートワークで我が国のポンコツIT担当大臣と替えてもらいたいくらいです。


 今日の「一芸百芸」は三島由紀夫を取り上げています。
 三島由紀夫というと、最近ドキュメンタリー映画がニュースになっていました。東大駒場キャンパスで行われた討論会のドキュメンタリーです。
 今の国難の状況を、三島由紀夫は天からどのように見ているのでしょうか。

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 一芸百芸  ~結局は『快感』が人を突き動かしているのではないだろうか~

 水島二圭(書家)

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