2020年3月17日号。<逃亡の旅 第34回 ~宮津に逃げる~:花房観音>

<逃亡の旅 第34回 ~宮津に逃げる~:花房観音>


 おはようございます。ヨロンです。

 昨日は風が強く、その上真冬のような寒さででした。普段は閉じこもってデスクワークばかりなのに、ちょうどそんな時に結構歩くことになるのです。
 昼過ぎに行徳というところにあるNPOに行きました。なんと浦安の向こう。行くまでは東京だと思っていたのですが、行ってみたら千葉でした(苦笑)。以前一度紹介した、引きこもり支援のNPOです。パートナーの「ひとり電通」石山城君が広報のプレゼンをするので、立ち会いに行きました。活動を開始して27年の老舗NPOですが、内容がマンネリ化しているのと、広報が現代にそぐわないので、見直そうというのです。
 プレゼンの結果、城君が担当することになりました。私は映像関連の制作でお手伝いすることになりそうです。せっかくなので、引きこもりの現状についても勉強するつもりです。


 昨日は、相模原殺傷事件の植松被告に死刑判決が出されました。これに関しては自分の中にいろいろな思いがあるので、整理して明日書くつもりです。


 帰ってきてニュースを見たら、共同通信の世論調査が発表になっていました。
<緊急事態宣言「慎重に」73% 内閣支持49%、共同調査>
https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2020031601001730.html
<安倍内閣の支持率は49・7%で、2月の前回調査から8・7ポイント上昇。不支持率は38・1%。>

 維持か上昇するだろうとは思っていましたが、9ポイント近く上がるとは。ちなみに朝日新聞の調査では、支持も不支持もほぼ横ばいでした。
 私は今の政府のやり方をすべて批判するものではありません。表面だけ見ていれば、感染拡大を止めようとしているし、自粛要請も休業補償も、中身はともかく何かやろうとしているように、多くの国民からは見えるでしょう。
 しかし、これで十分ではなく、もっと細かく丁寧に、そしてやるときは思い切って大胆に大鉈を振るわないと、このままズルズルと感染が拡大していくことになります。ここで簡単に支持率が戻ってしまうと、本気で取り組む気持ちが薄らいでしまう。やっているフリだけしていれば、目先のことしか見えず、極端に発信能力が弱い野党に助けられる。
 今やヨーロッパやアメリカの方が深刻な状況になってきていて、比較すると日本はよく踏ん張っているように見えます。そして、それは現場の不断の努力と助け合い。手洗いやうがいをしっかり行い、自粛要請にも真面目に対応する日本人の勤勉さが大きな理由となっているとも言えます。

 オリンピックについて、表向きは現状通りに開催するという演出で来ています。
 中止ではなく延期で話を進めるべきだと私は何度も言っていますが、実際は延期(中止という噂もありますが)ですでに決まっているようです。現在はあらゆる方面に調整中なのでしょう。
 影響が非常に大きいので、発表するタイミングを見ているのはわかります。しかし、通常であれば政府や東京都が非難されるところ、逆に支持率向上の手段に持っていこうとする考えが官邸筋から伝わってくるのを見ると、それに振り回されるメディアや国民が哀れに見えてしまうのです。「理由や過程がどうであれ、政治は結果だ。お前は青臭いのだ」と言われそうですが。


 明後日予定している『新・血気酒会』では、通常の配信と並行してZoomによるオンライン観覧も実験的にやってみようと思います。
 参加方法はこれから検討して明日お伝えしますので、オンライン会議、講義やセミナーなどに関心のある方は、ぜひご参加ください。


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 逃亡の旅 第34回 ~宮津に逃げる~

 花房観音(小説家)

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