2020年3月12日号。<一芸百芸 ~講談師 神田伯山さんに寄せて~:水島二圭>

<一芸百芸 ~講談師 神田伯山さんに寄せて~:水島二圭>

おはようございます。ヨロンです。

 とうとうWHOが新型コロナウイルスを「パンデミック」と表明しました。

<WHO事務局長、新型コロナ「パンデミック」と表明>
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO56692120S0A310C2000000/
<世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は11日、世界で感染が広がる新型コロナウイルスについて「パンデミック(世界的な大流行)とみなせる」と表明した。WHOがパンデミックと認定したのは2009年に流行した新型インフルエンザ以来11年ぶり。中国以外での感染ペースが加速する現状に強い懸念を示し、各国に対策の強化を促した。>

 WHOの表明は遅いようにも思えます。今後の世界的な拡がりを無視できなくなったということでしょう。中国が表向き拡大を抑えていることも影響しているかもしれません。

日本も拡大を続ける国に入っていて、春の高校選抜野球は中止となりました。先週の血気酒会では、無観客でやりながら客席にスピーカーを置き、応援は地元でやったものを5Gで甲子園で流したらどうだ、というアイデアも出しましたが、もうそういうレベルではないですね。
安倍首相が、全国規模のスポーツイベントなどをさらに10日間自粛延長することを要請して、おそらくそのあとも続くので、大きな大会はその影響力も鑑みたということなのでしょう。
無観客で選手の徹底的な感染防止対策を行って実施する方が良いと思うのですが、どうも各地で迷走しているようです。

 先日、私は全国一斉休校のようなものではなく、重症化しやすい高齢者を重点的に対策し、これから来る経済の大きな落ち込みに対応するためにも、自粛しなくても良いイベントやコンサート等をあきらかにして実施るすべきだと書きましたが、橋下徹さんも同じようなことを主張していました。これには同意します。

<橋下徹氏、安倍首相のイベント自粛継続要請に「自粛しなくてもいいイベントのガイドラインを直ちに設けるべき」>
https://hochi.news/articles/20200311-OHT1T50101.html
<橋下氏は要請を報じたネットニュースを引用し「3月9日の専門家会議のクラスター3条件に照らして、自粛しなくてもいいイベントのガイドラインを直ちに設けるべき。使うか使わないかわからない特措法に関する抽象的議論よりも、民間が苦しんでいる現状を救うルール作りにエネルギーを割くのが国会議員の仕事!」とつづった。>

 オリンピック開催についても延期の話が出てきています。今現在の世界的な拡がりや日本国内の対策を見ていると、延期することになると思います。それが数ヶ月になるのか、1年以上になるのかは、これからの拡大のようす次第ですが、日本は利権がらみの損得ではなく、世界的なイベントの開催国として、アメリカにおもねること無く決断してもらいたい。

政府は、4月に緊急対応策第3弾を出す検討を始めました。
<新型コロナ対策、補正視野に第3弾 子育て世帯支援が柱 政府・与党検討>
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020031101273
<政府・与党は11日、新型コロナウイルスの感染拡大による日本経済への打撃を和らげるため、子育て世帯支援などを柱とする緊急対応策第3弾の検討に着手した。第2弾をまとめたばかりだが、世界経済の減速が懸念される中では不十分との判断からだ。2020年度補正予算案の編成を早くも視野に入れる。>

 第2弾では足りないということが早くも問題になったからです。なぜ補正予算なのか。今、まさに国会で予算が審議されているのだから、通常予算内に入れて4月に成立させてしまえば良いのです。先月から主張しているんだけどなあ。
第1弾は予備費で、次は補正予算というのは、まだ認識が甘すぎる。「子育て世帯に3万円給付」というのも、限定的な上に付け焼き刃にしかならなでしょう。迷走しているのが目立ちます。

昨夜も帰宅は11時過ぎましたが、電車内、特に京急線はガラガラでした。街全体からも明るさが無くなっていくようなギスギスした雰囲気の中で、水島先生のエッセイは気持ちに少し余裕をもたせてくれます。

 ふうーっと深呼吸して、このニュースで気持ちを落ち着けましょう。
<震災9年 東北各地で虹が見られる>
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200311/k10012325801000.html
<地元の中学生14人を含む700人以上が犠牲になった宮城県名取市の閖上地区では、地震の発生時間にあわせて遺族たちが集まった場に鮮やかな虹が姿を現し、感激の声が上がっていました。>

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一芸百芸  ~講談師 神田伯山さんに寄せて~

水島二圭(書家)

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