2020年3月5日号。<今こそ学校を開放して給食の販売を / 一芸百芸 ~ 文字工学的なアプローチが大切 ~:水島二圭>

<今こそ学校を開放して給食の販売を / 一芸百芸 ~ 文字工学的なアプローチが大切 ~:水島二圭>

おはようございます。ヨロンです。今日から、本文トップに日付抜きのタイトルだけを入れてみました。

昨日、私の事務所で『選挙ドットコムちゃんねる』の特番として、MCの千葉佳織さんの政治家スピーチ解説を撮ったのですが、その際千葉さんから「高橋さんのメルマガを読んだという方から連絡をいただきました」とお礼を言われました。連絡だったのか、実際に彼女が主催するスピーチ講座に行かれたのかは忘れましたが、とても嬉しかったです。どなたかわかりませんが、ありがとうございました。

 今晩、『新・血気酒会』第25回目をお送りします。
先日のマラソン特番では、YouTube管理ページにコメントが表示されない不具合があり、番組中は確認できなかったのですが、今回はFacebookでもYouTubeでも確認します。
コメントもそうですが、メールもいただければ紹介しますので、ご意見などありましたらお寄せください。

 おなじみ、東京麺通団のパロマスをゲストに迎えて、飲食店を襲っている新型コロナウイルスの現状を伺います。他にも、新型コロナ全般の話や、おそらくアメリカ大統領選挙についても、取り上げます。

【ライブ】晩酌動画:『新・血気酒会』vol.25 「新型肺炎 飲食店から人が消えた?」

日時:2020年3月5日 19時から

FacebookLive
https://www.facebook.com/katsuyamasahiko/posts/2768445406543568

YouTubeLive
https://youtu.be/rNX_XDVlog4

昨日の党首会談や国会の様子は血気酒会や明日のメールで取り上げますが、血気酒会はご覧にならない方もいるので、1点だけ。

 全国一斉の休校要請を受けて、公立の学校は99%程度休校になったようです。現場は大変混乱していて、手配してあった給食が余ってしまったとか、学童のスタッフに非常に大きな負担がのしかかっているといった問題も、各地から報告されています。

そんな中、こんな明るいニュースもありました。
<一斉休校で余ったパン、格安で販売 1時間で売り切れ、業者「夢のよう」>
https://mainichi.jp/articles/20200305/k00/00m/040/012000c
<茨城県土浦市の製パン業者が4日、高校の売店で販売予定だったパンの冷凍在庫の即売会を開き、盛況となった。>

 これは、高校の売店で販売予定だったパンを格安で販売したということですが、今こそ学校を開放して、給食を販売したらどうでしょうか。
『おいしい給食』というドラマがあり、私は大好きで毎回観ていました。市原隼人君が主演のちょっと変わった学園ドラマ。主人公は自宅の食事が不味すぎる教師。学校の給食が唯一の楽しみで、毎回献立紹介とともにドラマが繰り広げられます。
この中で歌われる常節中学校校歌は、私のマラソン時のBGMになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=oRaJPF_lSng

 以前、松本の小学校でローランドの有志と一緒に演奏をしたことがありました。その際学校から「謝礼はどうすれば良いでしょう」と言われ、「謝礼はいらないので、給食を食べさせてください」とお願いしました。生徒と教師の人数分しか用意されていないということで叶わなかったのですが、大人になった今こそ給食を食べてみたいのです。そんな大人はたくさんいるのではないでしょうか。

 時間を11時~14時くらいまで広めにとって、学校で食べる場合は離れて座るようにし、ついでに掃除や片づけも自分たちで行う。格安で提供せず、ちゃんとペイできるだけの価格設定をしても、十分売れると思います。持ち帰りも可能として。

 いいアイデアだと思うのですが。

水島先生の学習支援も中断になったということです。こんなところにも影響があると知って驚きました。学校は休校となっても、教室は空いているんだから、地域の市民講座として開放すれば良いのです。不安な人は来なければ良いし、マスクして静かに講義を行えば、感染のリスクも低いでしょう。
むしろ、自宅に籠もっているような生活のほうが、よほど心身に悪い影響があると思います。

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一芸百芸  ~ 文字工学的なアプローチが大切 ~

 水島二圭(書家)

新型コロナウィルスで大変な混乱状態が続いていますが、私の事業所が委託されている公立小学校の学習支援も年度の最終段階で中断となり、後処理が大変な状況です。

 小・中学校の先生たちは臨時休校の間、児童の生活状況を確認するため家庭訪問を行なうということですが、考えようによっては、教員と保護者、児童の交流を深めるチャンスでもある訳ですので、是非前向きに取り組んで欲しいと思っております。

 それにつけても、今回の災厄は「目に見えない敵と戦うことの難しさと恐ろしさ」をまざまざと見せつけてくれました。

 私には専門的なことは分かりませんが、東北大学の押谷仁教授が仰るように「非常に地球の人口は増えていて、今まで住まなかったところに人が住むようになり、今まで接触することがなかった病原体に人類が接触するようになっている。いろんな新しい感染症、特にウイルス感染症が出現してきているので、迅速に対応するために防疫施設がきちんと機能していくことは、日本の安全を守るためにも必要」だと思います。

 今回の災厄からの教訓を糧に、政治家は安易なグローバリズムに踊らされることなく、正にグローバルな視点に立って国民の生活と安全を守る国家運営を行なって欲しいものです。

 さて、ここ3回にわたって「字を上手に見せるコツ」についてお話しさせていただきましたが、今回は文字工学的な視点から、漢字を上手に書くコツを考えてみたいと思います。

 皆様は「池」や「沢」などに出てくる『サンズイ』をどのように書くでしょうか。
一般的に、サンズイの三つの点は平仮名の「くの字型」に打つのがよいとされています。
確かに、サンズイのつく大半の文字はそれでよいのですが、中には点を直線的に打った方が良い字があります。
例えば「池沢」というお名前を書く場合、「池」は点をくの字型に打ってよいのですが、「沢」は、くの字型に打つと「尺」の左払いの線がサンズイの最後の点とぶつかりそうになって書きにくく、見た目も良くありません。
ですから、「沢」の字のサンズイは三つの点を右に傾けて直線的に打つと収まりが良くなります。
実際に書いてみましょう。

 いかがでしょうか。
並べてみると字の「スッキリ度」が違うことが見て取れるのではないでしょうか。
「池」と「沢」を続けて書いてみます。

 2文字を比べてみますと、同じサンズイでも随分点の打ち方が違うことがお分かり頂けると思います。

 このような造形技術は「練習しているうちに自然に身に付く」というのが一般的な考え方のようで、大半の書の先生はそのように教えています。
私自身も字形の取り方について師匠から理論的、体系的に教わったことはありません。決して謙遜ではなく、私は造型感覚がよい方ではありませんので、天才肌の兄弟弟子や
先輩達が易々と均整のとれた綺麗な字を書くのを大変羨ましく思っておりました。

 考えてみますと、どんな技芸でも、またスポーツでも、天才肌の人は思考を飛び越えて物事の本質を掴んでしまうようです。
対して、凡人は「思考の力」を借りながら、努力に努力を重ねなければ本質に辿り着くことはできません。
悲しいかな、それが厳しい現実だと思います。

 しかし、思考の力を借りるということは、その技芸なりスポーツなりを体系的、理論的に捉えるということですから、たとえ、習得するのに時間がかかっても、いったん体系が把握できて技術論が確立されれば、その後の努力が非常に効率的なものとなって、修業の後半において急速な伸びを示すことになります。
その道その道の達人と言われる人がおしなべて晩成型であることは、その証左でもあるような気がします。

 話が逸れてしまいましたが、上手な字を書こうとするならば、やはり「考えながら」努力をしなければならない、そして、それが達人への道に繋がっている、ということがお分かり頂けたなら幸甚です。

一作献上 「 雪とけて村いっぱいの子どもかな 」 一茶

雪とけて村いっぱいの子どもかな 一茶

水島二圭 一作献上

 如何にも一茶らしい、子供への温かい眼差しが感じられる句だと思います。
北国の子供たちが新型コロナウィルスの脅威を早く免れて、この句のような喜びに満ちた春を迎えて欲しいと願うばかりです。

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