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3時起床。
窓をあけて書いていると鳥のさえずりがずっと聴こえている。湿度に浸された緑の匂いも漂って来る。近くに大きな道もないので、車の音は一切聞こえない。葉緑素の香りのいくつかは近くの宮城の杜からやって来るのであろう。これほど大きな杜は都内にはそうはない。私は杜がないと生きていけない自然動物で、だから軽井沢くんだりに家を建てた。都内でも結婚していたころは緑深き世田谷に住んでいた。まあ、そういうドラマのような人生を夢見たわけよ。一瞬は。
日曜日なので、つい回想モードになるのを許してもらおう。こうして私の恥ずかしい過去を盗み見るのがもっとも楽しいという、歪んだ読者も…いえ、ありがたいことです。小説家などというのは、太宰治大先生をはじめとして、たいがいそれで食っていた。私は大嫌いで、私小説家を馬鹿にしまくっていた。もっと壮大な物語を書くのが作家というものではないかと考え、公言し、論文にもしてきた。それがなあ。この歳になって、だんだんとそっちへ堕ちていっている。いいんだもの。オノレの人生なんだから。
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