- 日記
- <政治断簡/多数派のエゴ、その先は/編集委員・松下秀雄>
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4時起床。尼崎市の自宅。
こういう形の講演もいいなあと思った。京橋に近い「太閤園」でやった。読売テレビの近くなので、いつも前を通っていて「緑が多くていいなあ」と感心していたが、実際に入ってみるとその通りだった。主に結婚式場として賑わっているらしい。
http://www.taiko-en.com/bridal/concept/index.html
会場がそうだとなんとなく講演会の雰囲気もソフトになる。たいがい、話をさせていただく時は公共施設かホテルなどが多くて主催者が迎えてくださったあとは、コソコソと動くのである。大きな施設には「裏動線」というのがあって、来客の方々とできるだけ接しないようにする。私は別にかまわないのだが、主催者は面倒くさいのと、まあ、見せ物なので、登場の時に盛り上げようとしているのだなと、わかる。
今回は違った。講演の前にパーティがあるのだ。着席で、出た料理もすべておいしかった、は嘘で、私はさすがに料理のたたずまいでわかるのであって、おいしいことは間違いないと悟っただけに悔しいが、ほとんど箸をつけられなかった。席のひとつに座っているのだが、次々と読者の方が来て下さって、本へのサインと一緒の写真で立ちっぱなし。「商売の鬼」西日本出版の社長がちゃっかり出店を作っていて、それこそ鬼のように売りまくっているからだ。共産主義者、おそるべし。比喩ではなく、社長はバリバリのコミュニストである。偉い。
『ムーブ!』という伝説の番組が、かつて朝日放送であった。関西では覚えておられる方も多いかと思う。橋下徹君がブチあげて世間が快哉を叫んだ、府や市の公務員のサボりぶりなど、とうにその前から『ムーブ!』でやっていた。奴ら、闇とつるんでいるのでほとんど命懸けの取材をスタッフはした。その総指揮官がNプロデューサーである。くりかえすと命懸けの命を、防御壁として立ちはだかって、すべての弾を受けてくれた。さまざまな局で仕事をしてきたが、私の隣には、なぜかこういう「漢(おとこ)」がいる。社員として平穏な人生を送ればいいのに、立ちはだかってくれるのだ。
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