2012年6月1日号。<奇妙に私はさまざまな歴史的な分岐点に立つ運命にあるらしい>。
2012年6月1日号。<奇妙に私はさまざまな歴史的な分岐点に立つ運命にあるらしい>。 4時起床。大阪。 夜明けを見ながら外に出ると、緑の濃厚な匂いにたじろぐのである。この宿の植栽も多いし、まわりに公園もある。植物たちがこの日最初の光を浴びて光合成の活動をはじめる気合のようなものが伝わって来るのだ。 軽井沢の拙宅は当然に緑の中にあるのだが、そこでの匂いとそれぞれの地方や国のそれとは、まったく違う。植物の種類もあるのだろうが、大気の温度や湿度も関係しているのであろう。面白いのが、私たちがその地に抱くイメージに意外と似ているということだ。軽井沢のそれは、乾燥していて可憐だ。大阪でいま嗅いだものは、ぬめっとしていて図太い。いや、先にその地のイメージが先入観としてあるのかも知れないけれども。 昨日は外交の場を別にすると久しぶりにスーツを着た。私が話をする前におられる百数十人の国会議員はとも