2012年1月20日号。<コダックの黄色い箱を破いてフィルムを装填することが誇らしかったあのころ>。

 2012年1月20日号。<コダックの黄色い箱を破いてフィルムを装填することが誇らしかったあのころ>。  4時起床。長崎市。  雨がやんだ。助かった。これで今日の撮影は少しはマシになるだろう。東京は雪だそうですね。交通機関などは大変だろうが、ちょっと雪の都心にいたかった気もする。  広告の仕事は撮る側やコピーを書く側や編集者として携わったことはあるが、主役を演じるのは大きなCMでははじめてだ。とても面倒臭い仕事だとは承知していたが、いやはや昨日は参った。  11時の集合時刻までにホテルで『天国のいちばん底』を書き上げる。東京に十数時間しかいない今週は小説連載の危機であったが、これでなんとか乗り切った。えらい!  撮影場所はダイハツ長崎販売の小ケ倉支店。店の前に商品である軽自動車『イース』が停められている。屋根の下なのだが横殴りの雨がずっとかかって、スタッフが雑巾で車体の水滴を拭き続けている

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