2008年8月31日号。<矢野喚問を阻止し法華デブを守るために有権者の意志を踏みにじる公明党の行為をなぜ大マスコミはもっと報じないのか>。

 2008年8月31日号。<矢野喚問を阻止し法華デブを守るために有権者の意志を踏みにじる公明党の行為をなぜ大マスコミはもっと報じないのか>。

 3時半起床。
 今日は某所で『dancyu』の取材なのだが、これが定食屋さんなんですね。
 私には珍しい酒と夜の匂いがしない食い物ということで、お店がやっている午前中勝負。だからまたいっそう早起きなのである。
 それに、今日中に取材を終えて帰京しないと明日の『スッキリ!』に東京で出ることができない。とはいえ『スッキリ!』を終えてまた関西に戻ってくるわけで番組に出るためだけに東京に十数時間戻るというスケジュールとなる。
 どっちに住んでいる人間だか、だんだんわからなくなってきた(苦笑)。

 昨日は読売テレビの『あさパラ!』に生出演したが、同局はいま「わくわく宝島」
 http://www.ytv.co.jp/takarajima2008/
 というイベントの最中で、これへの協力を求められた。
 ちなみにテレビ局がこうしたイベントを行うのは事業部というところがなんとか自分たちの仕事を作りたいということもあるようなのだが、実のところ赤字続き。
 フジテレビをはじめとして、今年で撤退するところが多い。メディアと利用者の接点を求めようとしたのだろうが、今やネットでつながることが出来る時代であって、もはや古いということにやっと気づいたのだろう。
 生放送の番組の途中で局の外に出て、屋台が並ぶ中で私にいろいろやらせることに、局側は受けてくれるだろうかと思ったらしいが、ギャラをもらっている以上、何でもやりますよ。電波芸者ですから
 スタジオで1時間あまり喋ったあとで、車で3分ほどのイベント会場に言った。
 読売テレビは晴れ男の私に感謝してギャラを積み増すように(笑)。私たちが外に出るや否や、それまでの大粒の雨がやみ、陽光すら出てきたではないか。
 とはいえ足元はぬかるみの中、お好み焼きやら焼きそばやらを食べて「おいしいですね~」などと言ってみせた。いや、ホントにおいしかってですよ。焼きそばの方は(笑)。お好み焼きはもうひと工夫。
 スタジオでは『ズームイン』の羽鳥慎一アナが「勝谷さんてあんなこともするキャラなんですね」と仰天していたらしいが、だから電波芸者なんだってば(笑)。給料でもらっているか単発払いかが違うだけであなたと同じです。
 羽鳥さんと前に一緒に仕事をしたのは、橋田信介さんが亡くなった時に『ズームイン』に呼ばれた時だったから、なおさらギャップを感じたのだろう。

 橋田さんの時もそうだったが、海外で自らに課したものに殉じた方が帰ってくる過程では、さまざまなものが見えてくる。
 橋田さんの場合は、ずっと不肖・宮嶋茂樹が大きな番犬のように付き添っていた。
 橋田さんの遺体や家族に対して無礼な振舞いをするものがいると、あの歪んだ顔で一撃を加えていた。
 葬儀を行われるバンコクに私がかけつけた時、不肖は橋田さんの遺影をプリントすべく40度近い熱帯の街を駆け回り、汗にぬれそぼって帰ってきたところだった。
 あの時も、外務省という存在は何ひとつ助けてくれるわけではなく、ただ因縁だけをつけていた。橋田さんの遺体を名誉ある形でバンコクまで連れて帰ったのは、家族と友人たちだった。
 ところが役人どもは日本に連れて帰ると、今度は検視だ何だといって、自分の庭では居丈高になる。
 だったらバンコクの空に帰ってもらおうと、かの地で火葬に付したのである。そのあたりを書いたものが、私の小説『彼岸まで。』だ。
 http://www.amazon.co.jp/dp/4334925456

 アフガニスタンで自らの志に殉じた伊藤和也さんの遺体も還ってきた。
 <伊藤さん、無言の帰国 家族らが出迎え>
 http://mainichi.jp/select/today/news/20080831k0000m040043000c.html
 <アフガニスタンで拉致、殺害された「ペシャワール会」スタッフの伊藤和也さん(31)の遺体は30日夕、中部国際空港(愛知県)に到着した。父正之さん(60)ら家族4人と同会関係者らが出迎える中、志半ばでの無言の帰国となった。
 遺体を乗せた航空機は、午後5時半過ぎ、中部空港に降り立ち、コンテナに納められた棺(ひつぎ)がゆっくりと下ろされた。正之さん、母順子さん(55)、妹(30)、弟(27)の4人が遺体と対面した。>
 昨日書いたように、天皇皇后両陛下が弔意を示しておられるなか、政府の関与が全く感じられないのは私としては不思議だ。
 遺体は自衛隊の栄誉礼をもって迎えられるべきではないのか。
 なんとか無難にモノゴトをすませたいと思っている小役人はチョロチョロしているのだろうが、なぜ政府からの高官の派遣がないのか。あっても、大マスコミが書いていないだけなのだろうか。
 伊藤さんに父上と、遺体に付き添って帰ってきた中村哲さんのコメントがまことにまっとうで立派だった。
 <対面を前に、記者会見した正行さんは「顔を見たら、お帰りと言ってあげたい。和也のやっていたことが、これほど大きかったのかと私もびっくりしている。自分のやりたい場が見つかり、出来ていた。本望と思う。葬儀でなく、お別れの会で送り出してあげたい」と、悲しみをこらえて話した。順子さんも「いつもと一緒のようにお帰りなさいと言葉を掛けてあげたい」と語った。
 遺体に付き添ってきた同会現地代表の中村哲医師(61)は、記者団に「まず両親に申し訳ないという気持ちです。お父さんから『和也も本望。幸せだった』と声を掛けていただき、子をなくした親の気持ち考えると掛ける言葉もなかった」と語った。>
 この毎日新聞の記事は、父上と中村さんの言葉を丁寧に伝えてはいるが、私の中でスクープといってよかったのは、朝日新聞の記事だった。
 記者会見での言葉をメモするのではなく、こういう会話を聞き取るのが優秀な記者というものだ。
 <アフガン拉致/伊藤さん、無言の帰国>
 http://www.asahi.com/national/update/0830/TKY200808300187.html
 <アフガンから遺体に付き添ってきた中村哲医師(61)に、父の正之さん(60)は「和也はあそこで幸せでした。本望だったと思っています」と話したという。> 
 なかなか言える言葉ではない。
 明日から新学期だが、私が教師であれば、夏休みの終わりに起きたこの出来事の新聞記事を子供たちに配るだろう。
 そして、「よく生きる」とはどういうことかを考えさせるだろう。
 更に、その志に殉じた時に、まわりがそれをどう扱うのかについて、話し合わせてもいい。
 ボランティアをすれば単位をもらえるというような奴隷制度で子供たちを縛るよりも、伊藤和也さんというひとりの青年の生き方を知らしめて、そこから彼ら彼女らが何を考えるかを見届ける方が日本人として楽しいと思うのは私だけだろうか。
 いや、確かにもちろん一方で、渋谷に檻つきのトラックを出し、あのあたりの餓鬼を駆り集めて、飢餓地域でのボランティアに叩き出せとは言い続けますがね。

 なぜこの出来事を大マスコミは小さな政治記事としてしか書かないのかがわからない。議会制民主主義の根幹に関わる腐敗であり、有権者への挑戦だ。
 <公明・遠山参院議員、衆院比例に立候補へ>
 http://www.asahi.com/politics/update/0830/TKY200808300160.html
 <公明党の遠山清彦参院議員(39)が近く議員辞職し、次期衆院選の比例九州ブロックにくら替えで立候補する。9月1日にも遠山氏が記者会見して発表する。遠山氏は07年参院選比例区で当選しており、辞職すれば次点だった草川昭三前党参院会長(80)が繰り上げ当選する。>
 この記事だけを読めば、あたかも公明党の総選挙対策のように思われる。
 まあ小選挙区での勝利を考えれば、ギリギリだが戦略としては許容範囲内でなくはない。
 しかし、問題はこの記事のこの部分だ。
 <草川氏は衆院議員を8期、01年から参院議員を1期務めた。与野党に太いパイプを持つことで知られる草川氏を国政復帰させることで、臨時国会や解散・総選挙前後の政局に向け、党の体制を強化する狙いがある。>
 利権談合共産主義の一員として政治屋とグルの記者クラブ大マスコミがいかにあなたや、あなたを騙しているかがこの記事には如実に出ている。肝心な内幕が書かれておらず、奴らのプロパガンダをそのまま垂れ流しているのだ。
 その点、法華新聞を刷って魂を売っているのに、なぜか毎日新聞の方が率直だ。
 <公明党:遠山清彦参院議員が衆院くら替え/草川昭三氏当選>
 http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080831k0000m010020000c.html
 <草川氏は衆院当選8回、参院当選1回。党国対委員長や参院議員会長を務め、自民党の古賀誠選対委員長や青木幹雄前参院議員会長らと太いパイプがある。民主党は、公明党の支持母体である創価学会を提訴した矢野絢也元党委員長の参考人招致をちらつかせており、草川氏にはこの問題を巡る国会対応を期待する声も出ている。>
 それでも<声も出ている>と書くのが精一杯だったのだろう。<声も出ている>どころではない。まさにそのために草川さんを復帰なのだから。
 公明党の国会議員の定年は70歳ではなかったのか。だから私が立候補する(嘘・爆笑)兵庫8区の冬柴鐵三さんの今度の選挙への立候補にも批判の声があったのだ。
 それを、何だと?80歳の爺さんを国会議員にするんだと?
 公明党の政治的倫理基準というのはどのあたりにあるのかね。
 いや、ないのである。あの法華デブを守るという基準があるだけなのだ。
 参議院で「人脈」という利権構造を知り尽くしている80歳の老爺をなんとか送り込んで矢野喚問をねじ伏せ、同じく80歳の法華デブへの波及を阻止しようというのである。
 有権者の票を何だと考えているのか。
 私は今回の件で、議会制民主主義の中における政党として、公明党はルビコン河を渡ったと思っている。
 民主党がまっとうな政党ならば、このこと自体を堂々と次の国会で追求するがいい。それができないならば、結局は法華の寝業にやられたと私たちは思うべきだ。
 少なくともこの日記を読んでおられるあなたや、あなたは、私たちの目の前で、私たちの議会制民主主義が宗教政党によって踏みにじられたということを自覚し、周囲を覚醒させていただきたい。

コメントを残す