2007年5月11日号。<鹿児島の地にて思った、もしあの時、西郷さんが勝っていたら>。
2007年5月11日号。<鹿児島の地にて思った、もしあの時、西郷さんが勝っていたら>。 4時半起床。目の前の桜島の左肩上に現われた日輪から、くれないの架け橋が私の足元まで伸びている。それを切り裂くようにして、連絡船が航跡を刻んでいるのである。 生れたばかりの光を浴びて窓際に立ちながら、私はアドリア海に面した僧院のホテルで目覚めた朝を思い出していたのであった。 鹿児島は、やはり南欧を思わせる。 昨日は『ピンポン!』を終えたあと、TBSから車で羽田へ。『エコノミスト』のS記者が同乗している。拙著『彼岸まで。』 http://www.amazon.co.jp/dp/4334925456 の書評を書いてくれるためのインタビューなのだが、どうにもこうにも時間がとれずに、ハコ乗りして貰うことになった。 14時半発の鹿児島行きJAL1873便に乗る。可能ならANAにしたかったのだが、ちょ