2020年4月10日号。<緊急事態なのに国と自治体で一体となれない / バイデンvsトランプ / 現ナマの授受が問題なんじゃ / 花海棠に癒やされる>

半蔵門の花海棠

半蔵門の花海棠

 

おはようございます。ヨロンです。

 昨夜の血気酒会は、いろいろと初めてのことをやろうと思って接続を複雑にしてしまい、いつも以上のトラブルで、スタートが15分ほど押してしまいました。
 先頭の調整部分を削除したものがこちらになります。
https://www.youtube.com/watch?v=_NGDY_of-Uc
 あとから見ると、どうも私のマイクのレベルが小さすぎるようにも思えたので、あとで確認しておきます。
 YouTubeとFacebookのクロマキー(背景映像)は、配信機器のV-02HDでのクロマキー機能を使いましたが、これよりもZoomのクロマキーの方が圧倒的に綺麗な映像になります。映像処理の差でしょう。セキュリティで色々と問題が出ているZoomですが、設定で解決されるところもあり、システムも徐々に改善されてきているので、今後も効果的に使っていくつもりです。

 それでも、最初のコロナネタで約50分かかり、本題に入るまでかなり時間を使ってしまいました。すみません。来週、再度「今読む勝谷の一冊」をお送りします。


 血気酒会でも少し話したのですが、私は昨年の2月に行った勝谷さんの「偲ぶ会」で、40人ほどの参加者のうち10人以上にインフルエンザを感染させてしまった“前科”があります。
 インフルエンザとコロナウイルスは異なりますが、このときの感覚では
・面と向かって会話する(2~3メートル)
・同じ皿のおかずを食べる
・車で隣の席
 この条件が最も感染確率が上がるように思えました。
 もちろん、この条件に合っていても感染しなかった人もいます。地雷地帯を歩いたからと言っても、踏んでしまうとは限らないということでしょう。
 現在、私の生活の中でこれに当てはまるのは電車内です。今は空いている車両と席を探し、つり革や手すりに捕まらず、マスクをして乗ることにしています。それでも確率を下げるだけであり、見えないところにあるウイルスを付けてしまっているおそれはあります付いていると思って手洗いやうがいを必ずすべきなのでしょう。


 さて、島根県でも感染者が出てしまいました。出雲大社と蜆パワーが防いでくれると、根拠もなく勝手に思い込んでいたので残念です
 ニュースを見ると、感染したのは10代の女子高生。先月19日にはすでに症状が出ていたようなので、普通に考えて友人や家族がすでに感染していると思われます。私の故郷の上田市でも、一昨日初の感染者が出ました。犯人探しのようなことをやっている人もいるようです。他の地域でも同じようなことが行われているでしょう。自粛要請が出ているのに、クラブ、懇親会やカラオケ屋に行って感染したというようなものでなければ、責めないでもらいたいものです。


■緊急事態なのに国と自治体で一体となれない

 昨日取り上げた飲食店の休業要請ですが、国の姿勢がはっきりしない中、東京が独自に動きました。
<【速報】居酒屋含む飲食店の営業 東京都、午後8時までで要請へ>
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20200409-00130386-fnn-soci
<新型コロナウイルス感染拡大のための緊急措置として、東京都は、居酒屋を含む飲食店に対し、営業時間短縮を要請する方針だが、具体的には、営業時間は、午前5時から午後8時までの間と要請する方針を固めた。>

 気になるのは補償があるかどうかですが、まず結果を出すために夜中の営業をやめさせるのは懸命だと思います。こういうときの小池都知事は強い。潤沢な予算を組める東京だからとも言えますが、おそらく他の自治体も続くでしょう。
 愛知県の独自の緊急事態宣言に続き、ニュージーランドに渡航した京大生らが新たに10人感染したという京都府と京都市も、緊急事態宣言の追加を国に要請しました。
<京都府と京都市 「緊急事態宣言」 対象に追加要請へ>
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200410/k10012378861000.html
<京都府内で新型コロナウイルスの感染者が増えている状況を踏まえ、京都府と京都市は法律に基づく「緊急事態宣言」の対象に京都府を加えるよう政府に要請する方針を固めました。府と市は10日午前に正式に表明することにしています。>

 愛知は独自に発令し、京都はあくまでも国に要請するとしています。何度も言うように、緊急事態宣言で行われる自粛要請で最も重要なのは休業補償です。国は今回の緊急事態宣言で、接触を8割減らせなければより強い措置を講ずる考えがあると西村経済再生担当大臣は発言しました。ところが二階自民党幹事長は、「そんなのできるわけがない」と突き放しました。政府与党内でも見解は分かれています。

 この8割の根拠がスマホの位置情報というのでは弱すぎます。正確なのだろうか。この「8割」を主張しているのは北海道大学の西浦博教授で、安倍首相は西浦氏の主張を拠り所としています。素人感覚でも8割減らせば新たな感染者が減ることは容易に想像つきますが、それを何で確認するのか。
 現在の6割減で感染者が減っても、「8割減では無い」として新たな措置を取るのか。良く言えば「柔軟」悪く言えば「行き当りばったり」の政策に見えてしまうのですが、どうでしょうか。


■バイデンvsトランプで決まり

 このところ、コロナ禍に隠れるように報道量が減っていたアメリカ大統領選挙の民主党候補者選びは、バイデン氏で決まりのようです。

<米大統領選、民主バイデン氏指名確実 サンダース氏撤退>
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57844850Z00C20A4I00000/
<11月の米大統領選に向けた民主党候補の指名争いは8日、ジョー・バイデン前副大統領(77)が党候補の指名獲得を確実にした。一騎打ちとなっていたバーニー・サンダース上院議員(78)が同日、選挙戦からの撤退を表明した。大統領選は再選をめざす共和党のトランプ大統領とバイデン氏による対決の構図が固まった。>

 当然、トランプ大統領は強いリーダーシップを演じようとするでしょう。ニューヨークなどでは医療崩壊状態となっているため、どこまで手が打てるか難しいところもあります。その他、効果的なのは経済政策で、倒産、失業者や経済苦での自殺を少なくする手立てを打てれば、トランプ大統領の支持は上がっていきそうです。
 トランプさんのことなので、WHOや中国への罵倒も強めるでしょう。良いことではありませんが、これを喜ぶ一定層の国民もいるので、批判は過激化していきそう。
 今後のコロナ施策次第ではありますが、危機的状況化では、どうしても現役大統領の存在感が強くなります。今年末の大統領選までに事態が収束に向かうかどうかが、結果を占う一番の要因となりました。


■仁義なき戦いで現ナマ授受

 今まで何度も「今週がヤマだ」と言ってきましたが、なかなかしぶとい。検察が河井案里氏だけでなく、元法相の河井克行氏に狙いを定めていることにより、時間がかかっているようです。

<河井夫妻選挙問題 広島・安芸太田町に激震 現金受け取った町長辞意も町民「遅すぎる」>
https://mainichi.jp/senkyo/articles/20200408/k00/00m/010/118000c
<中国山地に臨む人口約6000人の広島県安芸太田町に7日、激震が走った。自民党の河井案里参院議員(広島選挙区)が初当選した2019年参院選の公示前に、夫で同党の河井克行前法相(衆院広島3区)から現金20万円の入った封筒を受け取った小坂真治町長が辞意を表明した。広島地検の任意聴取を受けていたことも明らかになり、町民からは「もっと早く説明すべきだった」との声も聞かれた。>

 この他、自民党県議複数人に30万円の封筒を渡していたそうで、いくら仁義なき戦いの本場だからはといえ、ヤクザも椅子から転げ落ちそうなあからさまな買収劇には驚くばかりです。
 ここからは想像としてお読みください。
「おう、今度わしのコレがどうしても通らにゃあかんのじゃ。お前の誠意が必要や。それにはいろいろと物入りじゃろうから、これを足しにしてくれや」
 下手な広島弁ですみません。こんな感じかな、と。
 このお金がどのような役割を果たすのか。

 この町長や議員たちは、自分の腹心を呼び、
「今回は案里で行くで」
と言います。その手下は、さらに周囲に向けて
「今回は案里じゃ」
と伝言ゲームのように伝えていきます。こうやって票が固められていきます。あくまで「想像」です(笑)。

 いや、笑い話にはなりませんね。
 現ナマを直接渡したという事実がありながら、身の潔白を証明するようなことを言っていた河井夫妻には驚くばかりです。おそらくこの現金授受に官邸は関わっていないでしょう。河井克行氏に伝えた人物がいるわけですが、それが出てくることはおそらく無い。
 案里氏は、知っていたとしても直接関与はしていないので、自分は潔白だと思っています。しかし、自分の夫で実質的な選対本部長が何をやっていたか、知らないわけではない。薬を大量に飲んで救急搬送されたり、体調不良で国会を休んでいるのは、このあたりの背景がありそうです。

 広島地検が、最終的に県議や首長まで含めて一網打尽にしようと目論んでいるかどうかはわかりませんが、裁判の経緯を見ながら裏付け捜査を進めていくのでしょう。検察を抑えているはずの官邸は、もともと杏里氏を擁立した張本人であるので、こちらの方も気になっているはずです。
 今はそんな状況ではなく、「コロナ対策に専念すべきだ」という意見も当然出てきますが、1億5千万円も投入し、溝手氏を落とそうと画策しなければこんなことにはならなかったわけで、これこそ自業自得だと言えます。


 電車内の窓が開いていて寒いからか、どうも春の陽気を感じられないのですが、先日半蔵門の一番町交差点に「花海棠(ハナカイドウ)」らしき花が咲いているのに気が付きました。
<バラ科の落葉低木であり、庭木の中で最も美しい花を咲かせるものの一つ。桜の後に咲く、薄紅色の花の美しさは楊貴妃が眠る姿になぞらえ、原産地の中国では昔からカイドウを美人の例えに使う。>(庭木図鑑 植木ペディア)

 見ているだけで癒やされるような美しい花でした。
 今日の日記のバックナンバーのところに写真をアップしておきます

 では、良い一日を。

コメントを残す