2011年5月5日号。<なぜか当事者は観られなかった震災の「実態」をぜひ>。
2011年5月5日号。<なぜか当事者は観られなかった震災の「実態」をぜひ>。 3時半起床。軽井沢の自宅。 『ナショナル・ジオグラフィック』という雑誌は写真を撮っている人間ならば誰にとっても掲載されることか夢である。 カンボジアの内戦がややこしかったころ、私は文春のアサインメントでなんとなくもぐり込んでいが、フラっとぎたナショジオ(これが私たちの内輪の呼び方です)のカメラマンがいきなりヘリをチャーターして空撮をした。空港の連中に聞くと「アメックスの上限なしの、会社のカードですよ」とのこと。とてもたちうちできない。 要するにナショジオというのは私たち写真家にとっては(ちょっと久しぶりに写真家協会の仕事をしたのですっかりその気分になっているとの声あり・笑)神の世界なのである。 私の師匠である三好和義先生はいつも教科書がナショジオであった。仕事場に行くたびに「勝谷さん、この写真のどこが