2011年3月22日号。<大マスコミが「黙殺」している地域の被災者のみなさん。私たちはちゃんと見ています>。
2011年3月22日号。<大マスコミが「黙殺」している地域の被災者のみなさん。私たちはちゃんと見ています>。 4時起床。 昨日はお彼岸だった。彼岸とは文字通り「あちら側」のことだ。 彼岸をすぎて、私たちはようやく此岸にたちもどり、おずおずと左右を見回しているよをに思われる。此岸は煩悩と苦痛に満ち、そこを歩いていくことはまことに辛い。しかし、しっかりとした手触りはある。 呆然とし続けた10日余りだった。地震と津波の災禍に立ちすくみながら、原発の危機に震えていた。阪神淡路大震災の時に、私が現地に入ったのは数日後である。そこはもう「此岸」だった。しかし、今回「彼岸」で呆然とする時間はそれよりも長く、二つの災害の大きさは、やはり阪神の時をはるかに上回っていることが改めて実感された。 被災者の更なる無事を願い、亡くなった方々の冥福を祈り、なお原発への警戒を怠ることをせずにいながら、災厄の