2020年2月24日号。<アメリカ大統領選挙予備選で民主党候補は見えたか / タイトル付けはむずかしい / 高須先生の苦悩>

 おはようございます。ヨロンです。

 昨日は、タイトルの前半を付け忘れて配信してしまいました。いつもタイトルは結構考えてしまうので、昨日も最後にエイヤッと付けて出そうとしたのですが、そのまま出してしまいました。

 以前、タイトル付けの勉強会での講師もやったことがあります。本来であればじっくりと時間をかけて付けるものであり、適当につけようとすると「新型肺炎について」とか「首相外遊、その成果は」などといった事実をそのまま書いたものになってしまい、これでは面白くありません。
テレビ、新聞や雑誌は文字数の制限があるので、短くまとめたものが求められます。ウェブでもヤフーニュースのトピックスは全角13文字の見出し(半角含めて13.5文字)という制限があり、この見出し次第でアクセス数が大きく変わるので、見出し専門の担当もいます。
以前、「東京経済オンラインの記事の作り方」を見ました。いろいろ工夫があり、その中でのタイトルの付け方がなかなか興味深かった。たとえば、「iPhone」と「iPad」では前者の方が圧倒的にアクセス数が伸びるため、記事の内容がiPadのものであっても、ひとことでもiPhoneが入っていれば、タイトルには最初に「iPhone」と入れるのです。内容を見て「なんだiPhoneが出てこないじゃないか」と思われたなら逆効果になってしまうので、記事内にはiPhoneに関する記述を入れて、タイトルもそれとなくiPadの記事であることがわかるようにしてあるのです。

 ウェブメディアでは、「釣り」と言われるタイトルも多く、私個人の感想では「Gunosy(グノシー)」が開設当初そのようなタイトルが多く、早々に読むのをやめてしまいました。今はどうかわかりません。おそらく現在は、各メディアのタイトルがそのまま掲載されているだけだと思います。
他にも、「私が***しかたったひとつの理由」「***が***すべき5つの理由」などもなぜかイラつくタイトルですし、「驚愕の真実を知って、あなたは涙が止まらない」「この状況を目にしたとき、あなたは凍りつく」などという思わせぶりなタイトルも、あまり多いとうんざりします。

 勝谷さんは、プロだけあってそこは上手かったですね。たとえば2017年2月23日号のタイトルは<出るひと。逝くひと。みんな意外なほど、その本質を知らない>でした。
文字通り、登場する人や亡くなった人のことを書いているのだということはわかりますが、「誰のことを書いたのかな?」と読んでみたくなります。しかし、これは検索エンジンに対応させるSEO(Search Engine Optimization)的には良くありません。タイトルにキーワードを入れていないので、文中にある「清水健」や「鈴木清順」で検索されたときに、上位に来にくいのです。しかも、半分ぐらいは日記なので、読み進めていってもなかなかタイトルの内容にたどり着きません。契約者がわかっていて読んでいくので、特に問題は無いのですが。

 新聞もウェブメディアも、だいたい編集者がタイトルを付けます。中には勝谷さんのように、絶対に自分が付けたタイトルを変えさせないという記者やライターもいますが、文字数制限があったり、SEO対策が必要だったりすると、全体のバランスやメディアのポリシーに合わせていくことになります。そう考えると、編集者のいないブログやメルマガは、タイトル付けのセンスも求められることになります。
私はセンスが無いことはわかっていますが。
さて、今日はどんなタイトルを付けましょうか。

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