2020年1月12日号。<台湾総統選で蔡英文氏圧勝 一国二制度は失敗になる / エッセイ『(いぶし)銀幕スター誕生か?』:漆嶋稔>

 おはようございます。ヨロンです。

 昨日もたくさんのメールをいただきました。本当にありがとうございます。なんだかご心配おかけしてしまって申し訳ないです。

 昨日は、台湾の総統選が行われたので、気になっていました。結果は大方の予想どおりと言えます。

<台湾総統選、蔡英文氏が再選 過去最多得票で韓氏に圧勝ー「一国二制度」拒絶>
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020011100438
<蔡氏は同日夜の記者会見で、「過去4年の政策とその方向性が評価された結果だ」と勝利宣言。その上で、中国が打ち出す「一国二制度」による中台統一を改めて拒絶するとともに、台湾への武力行使を断念するよう中国共産党・政府に呼び掛けた。>

 以前書いたかもしれませんが、一昨年まで世論社事務所(半蔵門)の横のビルに中華料理店がありました、そこの黒胡麻担々麺や麻婆豆腐定食がとても美味しくて、社食のように通っていました。勝谷さんも二度ほど行きましたし、蓮舫さんも連れていきました。
 2年近く前に店は閉店したのですが、その際、店にある置物類や暖簾、ケータリング用の食器類や焼酎、紹興酒までもらうことになり、今でも事務所に置いてあります。
 そこの女将さんが台湾出身で、今は日本国籍を取っていますが、政治の話もよくします。店は閉店しましたが、女将さんは半年に一度くらい事務所に来てくれます。
 つい先日も事務所に来たので、総統選の話になりました。
 彼女は、以前から中国を批判していて、当然現職の蔡英文氏支持となります。そして総統選についても「(蔡英文氏で)決まりよぉ。もうひとりの候補者なんかダメ!」と言っていました。
 もともと現職支持の人なので、予想するのにそのまま受け取るわけにはいきませんが、台湾の人たちが香港のデモを自分たちの未来の姿として、見ていることはよくわかります。

 「一国二制度」とは、香港がイギリスから中国に返還されたときに、「50年間は(一部を除いて)高度な自治を約束しますよ」としたもので、それはもともと台湾を統一するための仕組みとして考えていたものです。「一国」は「国は中国なので、外交や防衛などは中国に統一されますよ」というもの。「二国」は「中国の施策の他に香港独自のものを認めましょう」というもの。
 それでも現在の香港の様子を見れば、言うまでもなく一国二制度は信頼できないと考えるのが普通でしょう。
 これははっきりと選挙結果にも現れていて、蔡英文氏が過去最多票を獲得しました。

 昨年11月に行われた香港の区議会議員選挙においても、最高の投票率で民主派が8割を超える圧勝となったことが思い出されます。これが台湾の総統選に影響したと考えるのが普通でしょう。
 中国としては、痛い結果となりました。それだけ台湾の選挙が民主的に行われているということになります。
 面白いニュースがありました。
<中国 台湾総統選伝えるNHKの放送 蔡総統の場面で中断>
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200111/k10012242461000.html
<台湾で総統選挙の投票が行われる中、中国本土では日本時間の正午すぎにNHKの海外向けテレビ放送「ワールドプレミアム」で台湾総統選挙の投票に関するニュースを伝えた際、与党・民進党の蔡英文総統が1票を投じた場面で映像と音声が中断され、画面が真っ黒になり、その後、最大野党・国民党の韓国瑜氏が投票した場面では放送が通常どおりに戻りました。>
 NHKのニュースでこれが流されるというのが面白い。

 日本は、中国との関係を悪化させたくない上に、春には習近平国家主席を国賓として呼ぶことになっているので、この結果に関してはゴニョゴニョと奥歯にものが挟まったようなコメントしか出せないはずです。
 香港と台湾の民意が、はっきりと中国的統治にノーを突きつけているのは、国際的に見ても共感を得られること。日本も、経済的には握手をしながら、政治的には批判と言わないまでも、提言の形で忠告できると思うのですが。今のままだと、大国である中国に気を使っているように見えて仕方ありません。

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