男の居場所 酒と料理の旨い店の話

男の居場所 酒と料理の旨い店の話
発売日:2008/11/21

出版・テレビなどでヒットと飛ばし続ける時代の寵児・勝谷誠彦が、全国を食べ歩いて選りすぐった57軒の酒と料理のうまい店を通して描いた、『男の居場所』。
ページをめくるたびに喉がごくりと鳴る、酒呑みのための味紀行がついに完成。

「私はムダな飯を食わないと」断言する勝谷誠彦さんが、57軒の酒と料理が旨い店を通して描いた「男の居場所」の物語です。
お店ガイドとしても一級品の本に仕上がりましたが、勝谷さんの人生と食とのかかわり、店のポリシーやオーナーの物語が、お店の紹介の中、随所に盛り込まれていて読み物としてもすばらしい本ができました。
宝塚ホテルのポタージュを離乳食がわりにしていた幼少期、プラザホテルで夕食を食していた子供時代、学校が終わると「おばちゃんチュウな」と梅田の地下街で焼酎を呑んでいた中学生時代。勝谷さんの背景にはこんなことがあったんですね。
第一章は、食をテーマにした旅の話。
少年期の記憶を思い起こした東京大阪の立ち飲みめぐりにはじまり、山陰で海女さんを通じで出会う岩牡蠣、酒蔵との出会いからたどり着いた恐るべき鮎釜めし。
壱岐対馬、博多、讃岐、それぞれの町で出会う、食と酒と人、比類なき酒飲みのための味紀行です。
第二章は、お店、一軒一軒を通じて描く、酒も料理も旨い話。
バグダッドで武装集団に襲われ、命からがら帰ってきて訪れた、目黒の紋寿司。
「あらお帰りなさい」とおばあちゃんが迎えてくれた。
そんなエピソードが随所にちりばめられ、酒も料理も旨い店は、人と人との繋がりも旨いのだなあとしみじみ思います。
いいお店の見つけ方、お店との付き合い方、料理と酒の味わい方、この本にはそのすべてがあります。

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