2014年11月15日号。<朝日新聞と戦って30年。相手の大将が切腹するというのに、この空しさを、相手のために惜しく思う。>
2014年11月15日号。<朝日新聞と戦って30年。相手の大将が切腹するというのに、この空しさを、相手のために惜しく思う。> 2時半起床。大阪。 今日は横田めぐみさんが北朝鮮に拉致されて37年目の日になる。私とそんなに年が違わない彼女が今も苦痛の中にいて、ここで私がぬくぬくとしていることが耐えられない。しかし、この痛みを同じように感じる日本人がどれほどいるのか! 自国民の自由が奪われたならば、その国家はすべての力をもって奪還するべきである。軍隊とはそのためにあるんですよ。その義務を37年間も放棄している日本国を、私は国家としては愛しているが、かかる部分では恥と考えざるを得ない。明日もお送りするつもりの駄作小説『天国のいちばん底』は、本当は明日の回で小説内での「リアルタイム」でめぐみさんの拉致について触れるつもりだった。小説家というのは、何年もかけてそういう仕掛けをするのです。ところが