2013年8月8日号。<発見された慰安婦世話係の日記が伝える真実と、さっそくそこからの「捏造」でわかる韓国紙の腐れぶり>。

2013年8月8日号。<発見された慰安婦世話係の日記が伝える真実と、さっそくそこからの「捏造」でわかる韓国紙の腐れぶり>

 4時起床。
 なんだか最近は出勤するように、決まった時刻に電車に乗ってジムに向かっていたが、昨日はさすがにふと、足を止めた。今週分の小説はいつ書くの?今でしょ、だ(笑)。
 書くのは今週だが、お盆明けに配信予定のもの。例年のようにお正月と並んで、お盆には1回「休載」をさせてもらうので。しかし毎週よく20枚近いものを書いているよね(自画自賛)。小説配信のお休みについては『迂闊屋』などでもまた告知します。
 多くの堅気のみなさんはお盆そのものを中心に休むが、出版業界ではその時期に出る新聞や雑誌を、薄くしたり合併号にしたり、企画もので乗り切ったりする。明日にでもちょっと触れたい記事もあるのだが、昨日発売の『週刊新潮』『週刊文春』はいずれも合併号。ということは今日あたりはもう前倒しの夏休みで、編集部員たちはどこぞの南の島にでもいることだろう。
 私の場合は「先憂後楽」主義なので(笑)どんどん前倒しで書いておいて、どこかお盆過ぎあたりで少し仕事のペースを緩めます。休みはしないな、きっと。そのための「貯金」を昨日は書いたというわけだ。

 参議院選挙を終えた直後は、多くの野党はあまりの惨敗ぶりに茫然自失になっていて、大きな内部的な動きはなかった。しかし、ここへ来ていろいろと面白いことが起きはじめている。みんなの党が分裂含みだ。
 <みんな渡辺氏「不和の原因除去」江田幹事長更迭>
 http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20130807-OYT1T00849.htm?from=popin
 <みんなの党の渡辺代表は7日の両院議員総会で、江田幹事長を更迭し、後任に浅尾慶一郎政調会長を充てる新人事案を提案し、了承された。
 渡辺氏は党運営や野党再編のあり方などでたびたび対立してきた江田氏の更迭で、求心力を高める狙いがあるとみられるが、党内の亀裂は深まりそうだ。>
 渡辺喜美さんと江田憲司さんの双方を私は知っているが、この二人がうまくいくわけがないとわかっていた。渡辺さんは言うまでもなく自民党にいた時には行政改革を任されて、官僚組織と鋭く対立した人だ。結果として敗れて下野した観がある。情念の人であり、それは魅力にも欠点にもなる。
 一方で江田さんはバリバリの高級官僚上がりだ。つまり渡辺さんがやっつけようとした側の出身である。もっとも役人につきまといがちな狡さや逃げ腰はなく、まことにアグレッシブだが理性的な人だ。「情」の渡辺さんと「理」の江田さんはそもそも水と油だったのである。
 江田さんの主張は「渡辺個人商店を上場企業に」だった。ワンマン社長の「情」による経営からコンプライアンスやガバナンスを重視した「普通の企業」にしたいということだが、オーナーからするとその座を追われる危機感を感じるので、経済界でもよく内紛劇の原因となる。多くの場合、もとのさやには戻らない。江田さんは離党しないと言っているが、やがて割れるのではないか
 もうひとつは目立たない記事だが、私はこちらの方がみんなの党のゴタゴタよりも「へえっ」と驚いた。
 <堺屋太一氏、内閣官房参与起用へ>
 http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20130808-OYT1T00172.htm?from=ylist
 <政府は7日、作家の堺屋太一・元経済企画庁長官と、旧通商産業省出身の平田竹男・元日本サッカー協会専務理事を、それぞれ内閣官房参与に起用する方針を固めた。8日に発令する。>
 これで何がわかるでしょう。「安倍晋三首相は、憲法改正に本気だな」である。先日ここでも触れた内閣法制局長の交代に次ぐ、憲法解釈さらには改憲に向けた大きな一手だ。なぜか。境屋太一さんと言えば、政治家・橋下徹のまさに生みの親だからである。いろいろとミソをつけた橋下さんだが、安倍さんは憲法改正の「数」のためにも、やはり日本維新の会と組むことにしたのではないか。
 もうひとりの代表である石原慎太郎さんは改憲と言えば、ほっておいてもむこうから飛びついて来る。ここで堺屋さんを「接着剤」として確保しておけば、橋下さんもやってきて維新の会をまるごと取り込めるというわけだ。安倍さんの打つ手は早いなあ。
 それぞれが先を見据えてそれなりにいろいろやっている中で、もうほとんど死んでいるのが民主党。いや、死ぬのは勝手だが、オノレの後始末してからにしてくれよ。
 <民主、3党協議離脱を決定/社会保障制度改革>
 http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130805/stt13080520010007-n1.htm
 <民主党は5日、社会保障制度改革をめぐる自民、公明、民主3党の実務者協議を離脱する方針を決めた。ただ別に設けられている税制の3党協議は続行する。>
 無茶苦茶である。そもそも政権崩壊に至ったのは当時の野田佳彦首相がこの「野合」を推進したものの、したたかな自民党に逆に追い込まれていったからではないか。言い出しっぺが「や~めた」と言うのならば、野田さんは責任をとってバッジを外すのが、せめてもの国民へのお詫びでしょ。それもできなければ、民主党はこのまま国民から無視され、やがて消えてなくなるだろう。

 支那朝鮮がわあわあ騒ぐ日々を前にして、なかなか興味深いものが見つかった。
 <慰安所/朝鮮人男性従業員の日記発見 ビルマなどでつづる>
 http://mainichi.jp/select/news/20130807k0000m040125000c.html
 <第二次世界大戦中にビルマ(現ミャンマー)とシンガポールの慰安所で働き、その様子をつづった朝鮮人男性の日記が、韓国で見つかった。男性は、1942年に釜山港を出発した「第4次慰安団」に参加し、44年末に朝鮮へ戻った。慰安所従業員の日記の発見は、日韓で初めて。旧日本軍による従軍慰安婦問題では、数十年たってからの証言が多いが、現場にいた第三者による記録は、冷静な議論をする上で貴重な資料と言える。
 朝鮮近代経済史が専門で、慰安婦問題にも詳しい安秉直(アンビョンジク)ソウル大名誉教授が見つけた。>
 朝日新聞ほどではないにしても、毎日新聞も「従軍慰安婦」捏造に関しては態度がはっきりしないが、これはなかなか皮肉がきいたいい記事だ。<数十年たってからの証言が多いが>というくだりを、記者が「なんで何十年もたって、朝日なんかが捏造記事を出してから、ばあさんたちがわあわあ言い出したんだよ」という疑問をちゃんと持って書いているのかどうなのかはわからないが(笑)。
 アッチの方々は残念だろうが、慰安婦の世話をしていたのは大日本帝国の軍人ではなくウリナラでしたねえ。史料を発見しちゃったのもウリナラだ。しかもこの教授、なかなか冷静な分析をされている。
 <安名誉教授は、韓国で一般的な「軍や警察による強制連行があった」という意見に対しては、「朝鮮では募集を業者が行い、軍が強制連行する必要は基本的になかったはずだ」との見方を示した。>
 ところが、である。同じ教授の口から出たことが、韓国のメディアにかかると正反対になるからあいた口がふさがらない。
 <慰安婦/慰安所管理人の日記発見、性的奴隷の実態明らかに>
 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/08/07/2013080700770.html
 <安名誉教授は「41年12月に太平洋戦争が始まった後、日本軍が数度にわたって慰安婦を連れていったといううわさが出回ったが、今回公開された日記でその実態が判明した。日本軍慰安所の運営実態を示すこの日記によって、慰安所が軍の組織編制の末端部に編入されており従軍慰安婦が『性的奴隷』状態にあったことを再確認できる」と語った。>
 毎日新聞は「必要はなかった」と書き朝鮮日報は「日本軍が連れていった実態が判明」という。教授、教授、どっちなのさ。それとも韓流タレントと同じで、日本と韓国とではそれぞれ別なことを言わないと売国奴扱いされるからなのかい?「慰安婦捏造報道」の実態を示してまことに面白い。
 日記の内容の紹介にしても、朝鮮日報はとんでもないねじ曲げ方をしている。毎日の記事を読むと慰安婦たちの意外と穏やかな日常が読めてとれる。さきほどのリンク先から次のページへ行ってみて下さい。
 <一方「鉄道部隊で映画(上映)があるといって、慰安婦たちが見物に行ってきた」(43年8月13日)、「慰安婦に頼まれた送金600円を本人の貯金から引き出して、中央郵便局から送った」(44年10月27日)など、日常生活の一端がうかがえる内容もあった。>
 こういうディテールこそが史料としての日記の真骨頂だろうが、朝鮮日報はただの一行も引用していない。この日記でも紹介したが、先日沖縄で証言した「自称慰安婦」は子宮を切り取られたと喚いた。映画も観にいけるビルマと「自称慰安婦」がいた満州とではそんなに待遇が違ったのかねえ。あの時も書いたでしょう。慰安婦は貴重な「資産」なのだ。それを毀損するような業者は女衒としてはもっともダメな奴らだ。風俗の常識で考えればすぐにわかることである。

 もうひとつ興味深いのは送金についてである。600円送ったとある。このころの1円がいくらかというのは米価や大卒初任給やらとの比較によってさまざまにく換算できるので難しいが、後者だとだいたい100円だったらしい。当時の大卒は今のF大の卒業生とはとても比較にならないほどのエリートなので、ずいぶんもらっていただろうが、まあ今なみの15万円としても90万円。実際は30万円相当だったとも聞くので、だったら180万円。
 これは別の換算をしてみた額とほぼ一致する。まあ100万円は下らない額を、慰安婦さんは「貯金から引き出して」送金したのである。いまの風俗嬢でこんな余裕をかましている子はまずいない。
 実は「いいとこ取り」をしている朝鮮日報は一カ所、重大なミスを犯している。ムン・オクチュという名前が出て来ますね。もう亡くなっているが、彼女こそ従軍慰安婦捏造を巡って過去に地雷を踏んでいるのだ。
 この人は1992年に慰安婦時代に貯めた郵便貯金の返還訴訟を起こしたが真っ当な裁判官が「それは日韓協定で解決済み」と退けた。この時の請求額がなんと26000円あまり!そのち5000円を実家に送金していたという。
 彼女はドンピシャリで今回の日記で描かれている時代と場所にいた。だから朝鮮日報か嬉しそうに名前を出しているのだ。貯金の中から実家に送金するあたり、日記のあとで見返すとリアリティがありますね。
 さてここで、さきほど私が使ってみた計算式を当てはめてみよう。大学初任給をもとにした換算で、少ない方を使ってもムン・オクチュ自称元従軍慰安婦がその身体で稼ぎだしたのは4000万円近くになる。バブル時代の売れっ子ソープ嬢を私は何人か知っていたが、これだけ貯められる子はいなかったなあ。まあビルマにはホストクラブがなかったんでしょうが。わはははは。
 日記に登場して来る女性の金額はヒトケタ違う。しかし、それなりの額を貯め込みながら映画を観に行くような暮らしぶりの一端がかいま見える。ムン証言の時には額に「まさか」という評もあったが、今回の日記の発見は「ありうるね」の傍証になりそうだ。
 1000万単位のカネをどっかんと海外から送ってくるような「商売」に殺到することはあっても軍刀や銃剣で駆り集めなくてはいけないような状況になりうるかどうか、常識で考えればいい。こうした「証拠」を日本国は地道に世界中に広報していくべきだ。なかなか貴重な発見である。

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