2012年7月30日号。<国会の 前の車道を占拠せし 七月末は 歴史となるか>。

 2012年7月30日号。<国会の 前の車道を占拠せし 七月末は 歴史となるか>。  3時起床。  7月29日19時18分、この国の歴史で何かが動いた。  私は国会前にいた。正門に向かって右側である。歩道を埋めつくした人々の圧力に、警官たちは懸命に耐えていた。暴力的な雰囲気はまったくない。しかし、無言の気合いのようなものが、車道にむけて放たれていた。  「車道を開放するかどうか」は続いている国会前の行動のひとつの攻防線であった。官邸や国会に立てこもって顔を見せない連中は、それを維持することが自分たちの権威だと信じているようだった。  秩序を守りながら抗議を続けている群衆もそれをひとつの矜持とはしていた。これまで警察の規制線を超えて動くことは決してなかったのだ  それにしてもなんという「人々の匂い」だろう。人数はそんなに多くはない。しかし「ながら」で参加できる平日とは違い、そこにいるのは「わ

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