2011年6月18日号。<支那に対して「本気」のベトナム。南シナ海波高シ>。

 2011年6月18日号。<支那に対して「本気」のベトナム。南シナ海波高シ>。  2時半起床。大阪。  ひょっとしたらと思ってコンビニまで出かけるもさすがにまだ朝刊は届いていなかった。夜の底の空気が澱んでいる。空にある梅雨の雲に押しつけられているような朝だ。  起きて最初の仕事は世界中のニュースを検索してこの日記を書くことだが、今朝の場合はちょっと違う。お茶を飲むと机に向かって重い紙の束に手をかけた。8月に上梓する小説『ディアスポラ』のゲラだ。清明な頭の働きの時に最終的な目通しをしようと思って、今朝は少し早く起きたのである。  『ディアスポラ』と『水のゆくえ』の2篇、さきほどほぼ読み終えた。『文學界』の初出の時から考えるともう何回も私と編集者と校閲者の目を通しているのだが、それでも矛盾点や疑問点がまだ出てくる。明日もお送りする『天国のいちばん底』なんぞを本にする時などどれほどの赤字が出るか

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