2011年5月16日号。<とうに倒産していておかしくない東電の株が今日も取り引きされているという不正義>。

 2011年5月16日号。<とうに倒産していておかしくない東電の株が今日も取り引きされているという不正義>。  3時起床。  いい時間だった。昨夜は新宿の文壇バー「風花」でわが師である平岡篤頼先生の7周忌の集まりがあった。奥様の不二子さんを囲んで大勢の弟子たちが集まった。  こちらは弟子などとはとんでもなくお友達だった古井由吉先生と三田誠広さんが小説論を交わしている。途中で重松清さんも駆けつけた。そういう方々の会話を私はすべて耳にしている。なぜならば、私はカウンターの内側にいるからだ。  70年代の終わりから80年代にかけて私はまだ学生だったにもかかわらず「風花」に出入りしていた。錚々たる作家や評論家たちの論戦を聞いていた。近くにはゴールデン街というものがあったが、私はそちらはあまり好きではなかった。「論」だけを述べるのではなく「実績」のある人びとが「風花」には集っているのが好きだったのだ

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