2010年8月22日号。<負け戦とはいえ非戦闘員を虐殺されたことのまずは「検証」を始めればある種の対米交渉要素になるはずだ>。

 2010年8月22日号。<負け戦とはいえ非戦闘員を虐殺されたことのまずは「検証」を始めればある種の対米交渉要素になるはずだ>。  4時起床。軽井沢の自宅。  起きて30分たつころから空の下が明るくなってくる。すべては鈍色のとばりのなかにあって、実はそれはいくつかの雲の塊から出来ているのだがまだ判然とはしない。  音はある。湿潤を受けた樹々の葉が、ぽたりぽたりと雫を落とすのである。ときどきの大きな音は同様に微細な水滴を集めた拙宅の屋根から落ちる水滴だ。  やがて鳥たちが啼き始める。しかし、春のあの賑やかさはない。いちにちの始まりとしてとりあえず声をあげておくかというような怠惰さがあって、しかしそれは夏の朝にはふさわしいのである。  太陽が昇ってきた。この季節は正面に見える妙義山よりもかなり左からだ。夏の日の出は風情がない。あっ、という間にもう日輪が出ているのだが、まだ下界の霧ははれておらず

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