2007年3月11日号。<雨の弥生の日曜日はセピア色の歳月が記された本を読もう>。

 2007年3月11日号。<雨の弥生の日曜日はセピア色の歳月が記された本を読もう>。  6時起床。忙しい忙しいと言いながらも、これで私は結構ひとに会っている。  高利貸しにしても、赤ちゃんポストにしても、人が後ろめたいことをする時には、間に無機質な装置が介在すると言ってきた。同様に、情報の真偽を見定めるには、やはり目と目を見た方がいい。ネット上に情報は溢れているし、毎日あまたのメールを貰うが、目の前に本人がいて、すぐに打ち返せる状況での情報収拾に越したことはない。  私の忙しい状況を作り出しているテレビ局だが、その気になれば、ここは情報のいわば実った田圃だ。同じ番組でなくとも、人に出会う機会は無数にある。こちらが聞く耳という鎌さえ持っていれば、豊かな収穫を刈り取れるのである。同時に、複数の人々が立ち話をしていれば、おのずと醸しだされる「空気」というものがある。  これを読めるかどうかが、も

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