2014年12月2日号。<健さん、文太さん、解散総選挙。時代の歯車が回る音がするような今日という日>。
2014年12月2日号。<健さん、文太さん、解散総選挙。時代の歯車が回る音がするような今日という日>。 4時起床。 こう書くと何だか迷信めくが、どうも歴史的な人々が逝く時は「引き合う」ような気がしてならない。昭和の終わりの時に、石原裕次郎さんが亡くなり、昭和大帝が崩御され、続けてすぐに美空ひばりさんが逝った。駆け出しの記者だった私はそのたびに走りまわりながら「ああ、時代というのはこうやって変わって行くものなのだ」と感じた。裕次郎さんもひばりさんも、まだまだこれからというお歳であった。にもかかわらずに、昭和という時代、そして陛下に殉じたような気が私はしたものだ。 高倉健さんが逝ってすぐに菅原文太さんが亡くなられたことにも、どうもそういう暗合が感じられてならない。年齢も近く、まさに「昭和」を代表する双璧のスタアであった。任侠映画という、時代の鬱屈が生み出した世界で一世を風靡し、そのあとお