2017年8月20日号。<「差別」こそ相対的で国家によって違うものはない。そのあたりをやっつけで書く『天声人語』には驚くほかはない>。

  • トランプ氏、窮余の「バノン切り」/政権瓦解回避
  • 天声人語/白人至上主義に揺れる

 

 4時起床。軽井沢の自宅。
 雨がいま、罷んだ。私の庭はほとんどが広葉樹で、葉が優しいので、そんなに雨音をたてない。おっと、罷んだのかなと思うのは、鳥の声が聞こえ始めるからだ。難儀なことに「今日は降らないか」となると、眼下のゴルフ場で芝刈りが始まる。これ、静穏権の侵害だろ。いちど訴えてやろうか。超一等地の斜面に家を建てているのは、静寂さを求めているわけだ。隣家との距離が欲しいから1000坪くんだりも買っているのである。それが、毎朝早朝からガーガーという音が上がってくるのは、どうにも。
 静穏権をめぐってのこの訴訟、話題になるかも知れない。おそらくこの地域の住民はみんなそう思っている。ただし、ほとんどはシーズンにしか来ないので、私のような住民としての悩みは薄いのかも。日本でもっとも会員権が高いとも言われるゴルフ場である。相手に不足はない。歴代の首相がプレイする場所であって、話題性もある。いつも目立ちたがる同級生の伊藤芳郎弁護士、一発いっしょにやらかしてみるかね。
 そもそも私は常に書いているように、ゴルフというのは反社会的かつ環境の保持に反する娯楽だと思っている。そもそも誕生した、イギリスのもともとどーでもいい芝生が広がっているところで遊んでいるならいい。けれども、美しい森林を伐採して造成するのは本末転倒だろう。あ~、また芝刈りの音が大きくなってきた。訴訟団を造るというのもひとつの手かもね。ここならそれはもう、たいへんな名前が集まるだろうから。あっちの会員も錚々たるものなので、さて、恥じて自分の名誉を守るか、ガチンコで来るか。

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