2017年3月7日号。<歳をとって弔問の場が増えて来ると、ひとの品格が見えるのはそこであると知る。両陛下、タイでの鮮やかさよ>。

  • <天皇、皇后両陛下がベトナムとタイ訪問から帰国>
  • <両陛下、タイ前国王に供花/ベトナム帰途、王宮を弔問>
  • <弾道ミサイル/複数の種類の可能性/ 日米首脳/対応協議へ>
  • <長野のヘリ墜落、9人全員死亡/訓練開始前に >

 

 3時起床。
 たいへんに、ありがとうございました。天皇皇后両陛下がベトナムとタイへのご訪問を終えられて帰国された。両陛下に対してありがとうございました、と書いたのはそれしか言いようがないからだ。ご苦労さまでもお疲れさまでも、それは立場が逆になってしまう。記者になったころは校閲のヴェテランなどからこういう言葉づかいをたたき込まれたものだ。ご苦労、お疲れは、下のものに向かって使う言葉なのである。陛下の赤子たる臣下としては、申し上げてはいけない。
 <天皇、皇后両陛下がベトナムとタイ訪問から帰国>
 http://www.yomiuri.co.jp/national/20170306-OYT1T50085.html
 <天皇、皇后両陛下は6日夜、ベトナム、タイ訪問を終えて帰国された。
 政府専用機で羽田空港に到着した両陛下は一礼してゆっくりタラップを下り、皇太子ご夫妻を始めとする皇族方や、安倍首相ら三権の長などの出迎えに笑顔で応じられた。>
 どちらもこの日記でもなんどか紀行文を書いているように、私の勝手知たる国である。だからだいたいの距離感というか、移動感がわかる。それだけに、両陛下の行幸啓の途中から、目を疑った。私がやるにしてもこれはかなり厳しいスケジュールなのである。もちろん最高のアテンドを受けてはおられるのだろうが、やりたい放題、自分の予定を決められる私たちとは違う。すべての行事をこなしていかれると、どれほどお疲れだろうか。

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