2011年8月3日号。<大地震から200数十年をへて滅びつつある国からいままさに滅びる瀬戸際に立つ国を想う>。
2011年8月3日号。<大地震から200数十年をへて滅びつつある国からいままさに滅びる瀬戸際に立つ国を想う>。 飛行機の中で寝たり寝なかったり。リスボン。 やはりここは遠い。昨日の朝の日記をお送りしてからもう24時間以上がたっているんですものね。ようやくここでのネット環境も確立して今朝もこうしてお送りすることができる。 いまリスボンは19時過ぎ。しかしてまだ空は青いのである。ポルトガルというとずいぶん南の印象だが、それでもやはり欧州は北だ。一日の終わりは遅い。 空港からいくつもの丘を越えて中心部にあるこの古いホテルにやってきた。車が斜面を登るたびに空が見える。その空はなるほど日本国がポルトガルからもらったさまざまなものに通じる色をしているのである。パステルか絵の具で塗ったような青だ。青というよりも水色だ。雲がそのまま溶けているような色なのである。 湿度が高いのであろう。しかしそ