2009年8月30日号。<外つ国に 焼かれし民の 存りし地に 覚めて大和の 革まるを待つ>。
2009年8月30日号。<外つ国に 焼かれし民の 存りし地に 覚めて大和の 革まるを待つ>。 4時起床。広島市。 眼下に広島城のあとが見える。この城を築きこの地を治めたものがいた。 そしてそれらは半世紀以上前に原子爆弾によるアメリカの非戦闘員に対する虐殺ですべては業火のもとに焼かれた。 それもこれも消すことはできない。起きたことだ。それらの歴史の上に私たちのひとりひとりの人生は成り立っている。 なんだか私は今日、子供のころの大晦日に味わっていたような気分でいる。 大人たちは忙しく立ち働いている。子供にはその忙しい理由はわからない。自分の部屋を片づけなさいといわれて嫌々やった。しかし、途中からそれがハレの日、すべてが変わる日のためだと知って少しだけ楽しくなった。あるいはそれが大人の世界の扉を叩いた最初だったのかもしれない。 明日にはさまざまなものが改まるのかもしれない。いや、