2008年6月19日号。<『偽装国家』の「セキュリティごっこ」はやがて深刻な事故をどこかで招くと思った昨日の二つの体験>。

 2008年6月19日号。<『偽装国家』の「セキュリティごっこ」はやがて深刻な事故をどこかで招くと思った昨日の二つの体験>。  4時半起床。  空港の保安検査の愚劣さについては、私はしばしば指摘してきた。  世界中の同様なチェックを見てきた者として、驚愕すべきレベルの低さ、それでいながら「一応はやった」ということにはこだわる建前主義。まさに『偽装国家』にふさわしい振舞いだと思っていたが、まあ週に最低4回は飛行機に乗る私のような人間が異常なのであって、普通の人にとっては「非日常」での出来事なので、そう目くじらをたてることもあるまいとも思っていた。  しかし、同様な劣化の押しつけが、どうやら私たちの日々の生活にも押し寄せているらしい。  昨日、それを痛感した。それも午前と午後、それぞれ担当者帯同のもと、2パターンで(苦笑)。  午前中は『ダイヤモンド・マネー』の取材だった。正確に言うと、先方は

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