2007年7月4日号。<久間罷免ではなく「しょうがないから辞任」だったことを有権者は見ている>。

 2007年7月4日号。<久間罷免ではなく「しょうがないから辞任」だったことを有権者は見ている>。  5時起床。  「位打ち」という言葉がある。  嫌な人間を破滅に追い込むのに、むしろその能力に不相応な地位にまでまつりあげ、自滅を誘うというものだ。  安倍晋三は、自民党という「いじわるの力学」で成り立っている政党の中で、「位打ち」にあったのではないかとすら、思われてくる。  奇跡といえる成功をした小泉純一郎のあとでは、誰がやっても、見劣りすることは避けられなかった。  そうであれば、次世代のプリンスである安倍さんにやらせて「位打ち」をした方がいい。ここで先に退場させておいた方が、あとあと自分たちの目も出てくる。  辞任した久間さんあたりの世代は、そう思っていたのではないか。  そして、事実そうなりつつある。国民的な人気はあったが、党内での統制力がなかった安倍さんは、辛うじて自分を支えてくれ

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