2017年8月28日号。<青森県民よ。防人たちを多くだしてくれた地のひとびとよ。その事故について暴言を吐く知事をどう見るのか>。

  • 日記
  • 海自ヘリ墜落か、3人不明
  • 「ポスト習」に陳氏内定

 4時起床。尼崎市の自宅。
 美しい朝。馬鹿な人生で、コアな自宅が三つあるのはご存じの通り。もちろん、朝の美しさでは軽井沢の自分で建てた家が圧倒的だ。もちろんそれを計算していたので。太陽が出る位置が、妙義山のどのあたりかで、だいたい寒さがわかるようになってきた。もちろんカレンダーや温度計を見ればいいのだが、こういう観天望気が、地学屋は好きなのである。
 この部屋の窓からは大阪の梅田あたりに並ぶ高層ビルがすべて見える。さきほどまでは、それが靄の中にたゆたっているのである。面白いなあと思ったのは、何のことはない、軽井沢の拙宅の朝とそっくりなのだ。あそこでは朝霧の中に、旧軽ゴルフ場は沈んでいて、わずかなやや高い建物だけを見ることができる。そこで感じるのは、そこはかとない詩情である。あとわずかで消えるものだからこそであるか。

 尼崎の家でこういうことに出会えるとは想像もしていなかったのだが。ひとの気持ちの持ち方であって、私もかかる人生の総括期に入ってきたのかもしれぬ。これまでは見ていなかったのではなく、みえていなかったのであろう。近頃、こういうことが多い。もうすぐ死ぬのかなと苦笑するが、であれば見せておいてどうするのか。
 稀有であるなと、やや嬉しいのはこうして毎日書いていることだ。これまで見れなかったものを見せるのが、死への接近であれば、そのことを書き遺すことなく逝ってしまう創造者が多いだろう。かかるひとたちを私は多く見ている。「書いていればよかったのになあ」と。とりあえず私はこうして雑書きをしている。プロの作品ではないですよ。こんなもん。けれども、遺しておくということが大切で、幾度か触れたが、これはネットのおかげであり、あなたや、あなたの支援があるからのことだ。

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