2017年4月16日号。<例年「やらかす日」におとなしかった北朝鮮はむしろ不気味かも>。

  • <総理主催「桜を見る会」の開催>
  • <岸田外相、G7で最古参/積極発言で存在感アピール>
  • <北朝鮮/キム主席生誕105年で軍事パレード>

 

 4時起床。
 東京は晴れているのだが、意外と寒い。昨日は暖かかった。そんな中、新宿御苑の「桜を見る会」に出かけてきた。
 <総理主催「桜を見る会」の開催>
 http://www.kantei.go.jp/jp/97_abe/actions/201704/15sakura.html
 <平成29年4月15日、安倍総理は、東京都内の新宿御苑で桜を見る会を開催しました。安倍総理は、文化・芸能、スポーツなど各界からの招待客を前に、次のように挨拶しました。
 「今年の桜を見る会もたくさんの皆様にこうして御来場いただきまして盛大に開催することができました。


 お天気も大変心配であったわけでございますが、私はどちらかというと大変な晴れ男でございまして、今までは全て晴れておりまして、今日も絶対晴れると信じてきたわけでございます。また、皆様の思いも通じて今日は何とか天気も、もっております。
 風は少し強いんですが、ちょうどソメイヨシノは桜吹雪になっておりまして、今日までよくソメイヨシノも頑張ってもらったなあと感謝しておりますが、八重桜は大体七分咲きになっています。つぼみはずっと今日の日を目掛けて頑張ってきたんだなあと思います。正に今日は風が強いんですが、風雪に耐えてきた。>
 <今日は風が結構こっち側から吹いておりますが、大体常に逆風であります。
   安倍政権も風雪に耐えて5年の月日を刻んでまいりました。
   特に、今年の前半は本当に風雪に耐えているなあと、この観を強くしてきたわけでございますが、ここで一句思い浮かびました。 『風雪に 耐えて5年の 八重桜』
   今日見る八重桜はひとしおでございました。>
 安倍さんとは先日会ったばかりなのでわかるが、わりとホンネだと思う。俳句は下手だけど、それだけに真情が出ている(笑)。

 「5年」の意味は戦後日本の政治史においてまことに重いのだ。安倍晋三首相の最大の功績は「政権を長持ちさせている」ことなのだと私は考える。以下に紹介するのは地味な記事で見過ごした向きも多いだろうが、実は外交的にはまさに「長期政権のメリット」が出ているのだ。たびたび書いているが、トランプ、プーチン、習近平、脇役で電話頭野郎の「劇画国際社会」において、バランサーとしての日本国の存在は私たち国民が感じているよりも実は大きい。
 <岸田外相、G7で最古参/積極発言で存在感アピール>
 http://digital.asahi.com/articles/ASK4C5F8YK4CUTFK00L.html
 <イタリア中部のルッカで10、11両日開かれた主要7カ国(G7)外相会合に、岸田文雄外相が「最古参」として臨んだ。北朝鮮情勢をめぐる議論で口火を切ったり、議長国から助言を求められたり。各国の外相らを前に、随所で先輩らしさを見せた。
 会合を終えて記者団に「日本の立場を明らかにし、議論をリードできた」と手応えを語った岸田氏。軍事的挑発を繰り返す北朝鮮を「新たな段階にある」と認定し、各国の賛同を取り付けた。日伊外相会談では議長を務めるアルファーノ外相から、前回議長として助言を求められた。>
 外交とは継続である。そして外相などの個人的な人間関係だ。記事にもあるがそれこそが「アセット」なのである。歴史をひもとけば外相どうしの個人的な信頼関係によってによって二国間の問題が解決し、時には戦争をも免れたことは枚挙に暇がない。大臣待ちの陣笠野郎をころころ入れ換えた猫の目内閣から、ようやく日本国も脱却したということだろうか。
 なぜ猫の目内閣だったといえば、自民党内で派閥抗争があったからだ。順番に大臣の座を利権として渡してやらなくてはいけなかった。ところがいまや安倍さんは「一強」である。ここ何十年かではじめて首相が本当の人事権を行使している。海外の政治家や外交官の友人たちと話していると「日本の戦後の復興も奇跡だったが、いま起きていることはそれに匹敵するか、あるいはもっと凄いことだぜ」と言われることがある。混乱極まりない国際社会の中にあって、堂々たる安定感を持つ国であることが。
 敢えていえば、だから天皇陛下の「生前退位」などという大きな議論も出てきたのだ。フラフラしている政権であれば、国柄にかかわるこのような大きな案件が浮上するわけがない。陛下はよく見ておられるなあ、と改めて私が感動した次第だ。
 なんてことを考えながら、御苑の中を逍遥していた。先日の冷たい雨のおかげでソメイヨシノもやや残っている。散り敷いたさまもまたいい。安倍さんも言っているように、ヤエザクラはまさに満開であった。出店も若干はあるが、私が期待しているものは存在しないので近寄りもしない。ええ、酒です。そもそも新宿御苑は酒の持ち込みが禁止。そうしないと夜は地下道でお過ごしの方々が集まってしまうからと聞いたことがある。
 桜もいいが、新緑の芽吹きもまた美しかった。桜と新緑が競い合うようであって、またいのちの季節が来るのだなあと。だから写真家としてはこういうものを撮る。
 https://ja-jp.facebook.com/katsuyamasahiko
 日曜日ということもあってまだマネジャーのT-1君が起きていないと思うので、やがてアップされるだろう。その時にまた見てやって下さい。空の色が、好き。
 みなさん、安倍さんが来るのを待っていて、通り道に何重にも人垣を作って握手や写真の瞬間を狙っているが、先日話しこんだばかりの私には関係ない。すぐに外に出る。なにしろ1万人以上を招待しているのだ。全国から来ている。議員や行政に「枠」が割り当てられていて、支持者支援者のための大きな切り札だ。あれ?私は誰に呼んでいただいているのだろう。安倍ちゃん枠ならわかるが、彼が首相になる前から来ているしなあ。「アブないひと枠」か。
 さけっ、さけっ、と頭の中で何かがわめいている。何かではなくてバッカスだ。昨日の日記でも綿密な計算をしていた。土曜日に「東京麺通団」があくのは10時なのだ。退屈なので9時ごろには御苑を出た。やや間がある。スタッフはもう開店準備をしているだろうから、オーナーとしては押し入って「酒だせ」(もちろんちゃんとカネはいつものように払う)と言ってもいいが、人間としての最後の一線を超える気がする。とりあえず店の前まで行ってみると、おお、近くに24時間営業の餃子屋があるではないか。「トラ五郎」。以前は違う店があった場所だが、おそらく同じ資本だ。料飲店やっていると、こんなことも詳しくなるのである。どんだけ脳の無駄な部分を使っているか。
 http://www.dreamnews.jp/press/0000149795/
 野菜餃子。旨い。そこにチューハイをキュッ。持ってきた文庫本を読むうちに麺通団があく。土曜日の開店とともにオーナーが抜き打ち視察にきていきなり酒を呑み始めるのだから気の毒というほかはない。早朝から桜を見た日は、何だか心の中までその色に染まって華やいでいる。いいいちにち、ってもうそれで終わりかい(笑)。

 いちおう言い訳をしておくならば、できれば早めに帰宅して情報収集をしようとはしていたのだ。昨日は金日成の生誕105年の記念日であった。核実験をするかミサイルをぶっぱなすか。それぞれ「準備」も進んでいたことはアメリカの衛星偵察などからわかっている。そのアメリカは朝鮮半島沖に「無敵艦隊」を展開している。それらの動きを見逃すわけにはいかない。ところが、さしたることは起きなかったのだ。腹が減っているに違いない兵士にグースフット、つまり足をまっすぐにあげる、ヒトラーが大好きだった行進、をさせるパレードくらいであった。
 <北朝鮮/キム主席生誕105年で軍事パレード>
 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170415/k10010949491000.html
 <北朝鮮は、キム・イルソン(金日成)主席の生誕105年の15日、首都ピョンヤンで、キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長が出席して、1年半ぶりの軍事パレードを行いました。パレードには、SLBM/潜水艦発射弾道ミサイルや、その改良型の中距離弾道ミサイルが初めて登場するなど、アメリカを強くけん制する形となりました。>
 私が独自に注目したことが、いくつかある。ひとつは電話頭の服装だ。
 <スーツ姿のキム委員長が広場を見下ろすバルコニーに姿を現すと整列した朝鮮人民軍の兵士たちが一斉に万歳と叫びました。>
 スーツなのだ。軍服でも人民服もどきでもなく。ただし映像で見る限りはネクタイはしていない。だらしのない、酔っぱらって帰宅途中のサラリーマンみたい。もうひとつ。
 <このあと、チェ・リョンヘ党副委員長が演説し、「アメリカの新政権は、主権国家に対して軍事攻撃を強行し、世界の平和を脅かしている。わが国が反対する核戦争挑発策動を行い、一触即発の危険な戦争局面を作り出している」と述べ、先のアメリカ軍によるシリアへのミサイル攻撃や米韓合同軍事演習を念頭に、アメリカを強く非難しました。>
 驚いた。まさに極悪人といっていい崔龍海が電話頭のメッセージをいわば「代読」するような形でこの大切な場で演説するとは。崔龍海についてはしばしばここでも書いてきたが、粛清されたと言われてはすぐに復活する再生能力の強いワルである。金一族のそれこそ「金玉を握っている」としか思えない。いつもながら朝からすみません。
 <復権した金正恩側近の極悪性スキャンダル>
 http://news.livedoor.com/article/detail/11075551/
 <変態性欲スキャンダルの醜聞に塗れた崔氏のような人物が、金正恩体制を支える象徴的な存在であること自体が、歪な北朝鮮独裁体制をよく象徴しているが、同時にこうしたスキャンダルを生み出すようなシステムが、北朝鮮にあることを指摘しておかなければならない。
 北朝鮮には最高権力の私生活に深く関わる「5課処女」という、謎のセクションが存在する。一般的に「喜び組」と称される女性集団は、北朝鮮では「5課処女」といわれ、そのなかには、さらに最高指導層の「夜の生活」に携わる集団があることも暴露されている。>
 やはり「金玉を握っている」おっさんだから生き延びているのですね。さまざまな意味で、あの国、はやく滅ぼしましょうや。滅ぼしたあとがたいへんだけれども。何十年も洗脳された人々をどう真っ当に戻すのか。実はそれがあまりにしんどいと考えるので、アメリカをはじめとする国際社会は動かない。まして、もっともデメリットをこうむる韓国も本気にならない。日本国としても無傷でいられるわけはない。
 私はある程度の恫喝をともなっても、支那に崩壊北朝鮮のリハビリを責任をもってやらせることだと考える。もともと国内にアブないヒトたちを抱えているのだから、多少それが増えてもそうは影響は…いや、ここは褒めておこう。包容力がおありになる(笑)。そもそもあの国を育ててきたのはあんたらなんだから、後始末も頼みますよ。
 ドナルド・トランプ大統領も「レッドラインを越えた」とまで言うのならば、そろそろ何かの形を示さなくてはいけない。もちろん北朝鮮の「出方待ち」の部分はあるが、どこまでにらみ合っているのか。今の状態だと莫大な戦費が日々かかっている。アメリカの納税者はそうは甘くはない。

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