2017年4月4日号。<今年の花も見つ。写真もあります。下手だけど>。

  • 日記
  • <慰安婦像「韓国側の行動次第」だったはずが/日本政府チグハグな対応>
  • <新入社員を新郎新婦に見立てた入社式>

 

 3時起床。
 花見をした。「第0回」と言っておこう。そのつもりではなかったのだ。今年は「1回」と「2回」の予定だったのに。15日に新宿御苑での「桜を見る会」に安倍晋三首相からのお招きの手紙を頂戴している。毎年書いているように、別に特別な会ではない。あまりに大勢の人々が呼ばれているので、総理と話すことなどまずない。朝の8時ごろなので、気持ちはとてもさわやかになる。これはこれで行くつもりだ。そのやや前に知人とも行く計画がすでに決まっている。こちらが「1回」目。
 知人たちはみんなよく知っていて。番町の拙宅は花見の拠点としては絶好なのだ。何しろ、皇居のお堀にそったいわゆる北の丸の公園まで歩いてすぐである。気分が変われば、四ツ谷の土手の桜も近い。みなさんがさまざまなところからわざわざ1時間や2時間、電車や車を使って見においでになるところに、歩いて数分で行ける。だから、疎遠であった知人たちからこの時期になるとメールが来たりする(笑)。ご存じのように、普段は私はお友だちがいない。桜のおかげで、ややいまは賑やかになる。


 昼間、散歩をしていると皇居の方から大勢の人々が歩いて来た。花見のあと、地下鉄の半蔵門や麹町の駅へ向かっているのだ。高齢者が多い。月曜日の昼間なので、もうリタイアされた方々なのであろう。ご夫婦がほとんどで、腕を組んで歩いているさまなど、なかなかいい風情である。日本国も成熟した国になったなあと感じる。つい私ですら笑みを殺しきれない。それもまた、私も歳をとったということなのだという自覚はある。昔なら「ケッ」と思ったのであろう。
 もうかなり咲いているのか、と想像した。では、出かけてみようか。17時、私はお堀端に向かった。桜は日暮れ前に限る。さんざん仕事として桜を撮ってきた私の結論だ。この季節、もう太陽の光はかなりきつい。青空に陽光があっては、桜の儚さが消えてしまうのだ。それよりも、できれば薄曇りでだんだんと暮れゆくような時刻にこそ、薄紅色の桜はこうべを挙げたように咲き誇るのである。騙されたと思って、この時刻に桜の場所に出かけてごらん。もっと遅くなると夜桜を見る酔っぱらいがいる。そうでない花見客は晩飯のために帰宅している。ひとがいない。
 愛機DFだけを肩からぶらさげてふらりと出た。いつも通っているコンビニやスーパーの前を過ぎてどんと突き当たるとお掘である。右側には英国大使館。ここにもひともとの桜があって、いまが盛りだ。桜を植えた大使館が宮城と向かい合っているところに、この国の歴史がひとつある。米国大使館は狸穴あたりのどうでもいい場所だ。明治維新以来の大日本帝国が、どれほど日英同盟を大切にしてきたことか。愚かにもそれを捨てたことが、先の大戦での亡国につながった。ひともとの桜からそんな感慨を持つというのは、私はやはりおかしいか。
 来てよかった。ほぼ満開だ。まだ足もとに散っている花弁はまったくないので、8、9分咲きと言うべきか。ひともあまりいない。お掘の土手の上の真ん中に桜は植わっていて、その右側、つまり道路側にはブルーシートが敷かれていて、場所とりのためにこの日入社したのではないかというような若者たちが座っている。ちゃんと散策する花見客を配慮しているのが、この地のいいところだ。
 お堀には漣が立っている。しかしそれは花弁を散らせるほどではない。先には宮城があって、かしこき方々がおられると思うと、ここで観る桜は、毎年かくべつなのだ。せっかく愛機を持ってきたので、パチリ。この場所で皇居を入れて漣で風を感じてもらって撮るならこのポイントしかない。写真は、撮る前のこの察知こそがいのちである。
 https://ja-jp.facebook.com/katsuyamasahiko
 これから何回、桜の花を観ることができるのだろうかと、ゆっくりと樹々の下を歩きながら考える。若いころは、そんなことも思いもしなかった。だが、かかる思索をしながら観る桜こそが本来の桜ではないかと自分を慰めるのである。桜の魅力と怖さは、畢竟そのことにある。そんな花を愛する日本人の魅力と怖さもそこにある。「貴様と俺とは同期の桜」と唄って自らの身体を爆弾として突っ込んで行った日本人を敵国人がどれほど恐れたし、畏れたか。桜の花を観るたびに私はそのことを思い、かかる日本人の精神が滅びぬことを願うのだ。滅ぼさぬために桜は毎年、こうして咲いてくれているのかも知れない。
 近所の行きつけの居酒屋のひとつは17時半に開く。拙宅への帰り道だ。ふらりと入り、日本酒を含む。春の酒だが、醸した蔵がある東北の桜は、まだ少し先だろう。やや、誰かと行きたいと思った。

 感情的には不愉快だが、戦略的には仕方がない。国のトップが不在でわあわあやっていに三流国に「しょうがねえなあ」と大使を戻すことにした。
 <慰安婦像「韓国側の行動次第」だったはずが/日本政府チグハグな対応>
 http://www.sankei.com/politics/news/170403/plt1704030057-n1.html
 <約3カ月にわたる長嶺安政駐韓大使らの一時帰国は、韓国・釜山(プサン)の日本総領事館前に設置された慰安婦像が撤去されることなく解除される。政府は「わが国の日韓合意順守に向けての強い意志が韓国にも知れ渡った」(菅義偉官房長官)と説明するが、像撤去の見通しは立っておらず、チグハグな印象は否めない。>
 もちろんその通りなのだが、馬鹿を相手に道理を押し通してもあとあとむしろ損をすることが多いのは、私たちの日常でたびたび出会うことだ。私の両親はよくアタマの横で指をくるくる回して首を振った。「そういうヒトにはまともに相手をしてもこっちが無駄な時間を使うだけだから」ということだ。大使館だけはあっても、大使にしかできないことがある。先方のトップとその周囲とのルートの構築だ。韓国といえば事大主義。弱いものには強く、強いものには弱い。儒教の影響だろうなどというのは嘘で、要するに歴史上、常にどこかに隷属していたからだ。また、わかりやすく言いますよ。「パシリ国家」なのである。そこ、笑うところ、だよ(笑)。いたでしょう、そういうミジメなガキが。あれだと思えばいい。
 パシリはパシリの中で小ボスがいるのだが、それが前のボスが補導されたことで、新しくなった。一方、不良グループから本当に極道の2次団体になった半島の北の方でも、何がどうなるかわからない。「勝手にしろよ」ともう投げ出した地域の生活指導国家たる日本国としても、あまりの無茶苦茶ぶりにもうほっておくわけにはいかなくなってきた。大統領選挙となると、事大主義国家としてはバッタもんの候補者ですら「大使にしか会わない」のだと聞いた。だったら「あ~あ」とため息をつきながらも、大使を戻すしかないのである。
 おそらく勝つであろう文在寅さんは、ここまで日本国にとって難儀ならばもういっそやりやすいと私は考える。徹底的に反日、親北主義者だ。ずっと昔から言っているが「断交」してもいいんじゃないの?韓国と国交を絶って何が悪いことがあるのか。日本国内でセコい稼ぎをしている在日朝鮮人が裏金を送れなくなることくらいではないか。北朝鮮から新潟に来ていた船を止めたら、たちまちあちらは立ち往生した。そろそろ戦前からのグダグダな関係をやめれば?
 こういうことを書くとすぐに「差別だ」「ヘイト」だとわめく方々がいる。どうぞ。「差別ではなく区別」である。従って人種的に誹謗するヘイトでもない。こういう論争をきちんとした方が、お互いにむしろ敬意をもってつきあえるのだと私は考える。日本人に「差別」があるのなら、どんどん指摘して欲しい。それを自浄することが、日本人の誇りである。論争の場を設けよう。大マスコミにおかれてはそういうものを作ってくれれば、私はいつでも出ていく。

 今年は1日が日曜日だったので、2日がさまざまな職場などで「新人」が集う日であった。だから3日のニュースなどはそうした場面をしきりに流していた。これまた大マスコミの嘲えるところなのだが、報じる会社がカブっている。他社のカメラの三脚などが映り込んだりして。なんでもっと独自の取材対象を考えないのかな。まさかここでもクラブ談合はしていまいが。NHKはよほど入社式が好きなのか、痴呆としか思えないネタを連発している。
 <新入社員を新郎新婦に見立てた入社式>
 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170403/k10010935501000.html
 <新入社員を新郎新婦に見立てたユニークな入社式が、静岡市内の結婚式場で開かれました。
 静岡市に本社がある冠婚葬祭会社は、内定を辞退する学生や入社後すぐに退職する社員が相次いでいるため、会社への定着を促そうと思い出に残る入社式を考えました。>
 馬鹿としか言いようがないが、これ以上紙幅を使うのも嫌なので引かずに次。
 <親も招待しサプライズいっぱいの入社式>
 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170403/k10010935471000.html
 <出雲市のホテルで行われた入社式には真新しいスーツに身を包んだ新入社員の男女14人が出席し、招待された父親や母親が拍手で迎えました。
 この中ではサプライズの演出で大型スクリーンが登場し、新入社員が生まれたばかりの頃や小学校の卒業式、それに家族での海外旅行など、思い出の写真が順番に映し出され、それに合わせて先輩社員が親からの手紙を代読しました。
手紙には「あなたの一番の応援団です」とか、「楽しいことばかりではないかもしれないけれど、一歩ずつ前に進んでください」などと記され、目に涙を浮かべながら聞き入る新入社員もいました。>
 これ、徹底的に馬鹿にして嘲うところでしょう。何をすばらしい出来事のように報じているのか。来週、久しぶりに大阪の『胸いっぱいサミット』に呼ばれるようなので、スタッフはこのくだらない入社式をぜひとも取り上げるように。少し前に、大学の卒業式などに親が来ることを、私のやや先輩の識者の方々が嘆いた。とうとう入社式かよ。まあそういうくだらない企業は潰れればいいのだが、メディアが取り上げると、つけあがる。取り上げてもいいが、やり方が違うだろう。「こういうカス企業もある」でしょうよ。
 いずれも地方ネタであることに気がつきましたか。渋谷の本社からそれぞれの支局に「何か入社式で素材をとってこい」と指令が出たのではないか。苦しんだ支局のスタッフは「ヘンな入社式」を探し出す。本当にヘンなので、普通は本社が却下しなくてはいけないのだが面倒くさいのでそのまま流して、静岡市や出雲市の恥をさらけ出したわけだ。
 入社式。文藝春秋であったっけなあ。以前書いたが、電通の就職解禁日の会話は鮮明に憶えているが、文春の入社式については記憶がまったくない。これも前に触れたが、私はそれ以前からトップ屋
 http://bit.ly/2nV33wx
 として文春で仕事をしていた。確かその日はなんとなく先輩に文春の溜まり場であった呑み屋に連れていかれて「会社の慣習」について説教を垂れられた気はする。私は取材源との約束があって「話はそれだけですか。では私は用事があるので」と席を立って、そこから「生意気」だとしてイジメが始まった(笑)。取材は文春のためのものだったのだけれども。おっとりしたいい会社だなあ、とむしろ私は驚き、嬉しかった。

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