2010年9月9日号。<四半世紀憧れていたひとと、そのひとの影響で建ててしまった家で会った>
2010年9月9日号。<四半世紀憧れていたひとと、そのひとの影響で建ててしまった家で会った>。 4時起床。 台風一過とはこのことだろう。新聞をとりに外に出ると、空気が一変している。 涼しいとは言えない。しかし肌に圧力をかけるのではなくむしろ何かを取り去っていくように大気は装いを変えているのである。 秋の前髪がようやく見えてきたようだ。 私はいつも願っている。自らがかくありたいと願い、世界をかく変えたいと願っている。しかしその願いはわが敬愛する北杜夫先生の言葉を借りれば「太陽系ほど願っても四畳半ほどしか実現しない」ものではある。 しかしそうした中で「この人に逢いたい」は比較的成功率が高いのだ。ただしそれは「ファンとして逢いたい」であってはいけない。自分がしていることを通じて「必然として逢いたい」でなくてはいけない。 『天国のいちばん底』をお読みのあなたや、あなたならば失笑され